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DJIは、アップグレードされたソフトウェア無線(SDR)プラットフォームを基盤とした新しい映像伝送システム「DJI SDR Transmission 2」を正式に発表した。製品ラインナップと希望小売価格は以下の通り。

製品名 希望小売価格
DJI SDR Transmission 2 税込53,790円
DJI SDR Transmission 2コンボ 税込102,630円

DJI SDR Transmission 2は、DCI 4K/60fps対応や最大4kmの伝送距離、送受信の役割を切り替えられるトランシーバー設計などを特徴とする。複数のデバイスの信号が交差する混雑した撮影現場での運用も想定しており、DJIのプロフェッショナル向けRonin製品、RSジンバル、Ronin 2、Master Wheelsと互換性を備える。

軽量ボディに統合されたトランスミッター/レシーバーデザイン

トランスミッター/レシーバーの一体型設計により、各トランシーバーユニットは現場の状況に応じてTXモードとRXモードの役割を切り替えられる。事前にトランスミッターとレシーバーの比率を計画する必要がなく、撮影現場の構成に合わせて柔軟に運用できる。

メインユニットの重量は約136gで、ハンドヘルドスタビライザーへの負荷を軽減しながら、幅広いカメラやシネマカメラに取り付けられる。オプションの拡張プレートを追加することで、SDIポート、HDMI動画ポート、4つのUSB-Cポートが利用可能になり、主要なシネマカメラ向けにSDIメタデータのパススルーにも対応する。

カーマウントなどの屋外環境では、オプションのケージによってデバイスを保護できるほか、複数の取り付けポイントとケーブル脱落防止設計を備える。

1台のTXから最大8台のRXへ伝送、マルチカメラ連携に対応

1台のトランシーバー(TXモード)で最大8台のトランシーバー(RXモード)と接続でき、それぞれで遠隔制御が可能。監督や撮影監督によるHDモニタリングに加え、カメラオペレーターやフォーカスプラーが設定をリモートで調整し、カメラを操作する用途にも対応する。

大規模な制作では、最大5台のトランスミッターと40台のレシーバーを同時に運用できる。DJIによると、複雑な撮影現場でもマルチカメラの4K映像信号を安定して分配できるという。

Auto Channel 2.0による周波数管理と干渉対策

マルチカメラ構成を想定して設計された「Auto Channel 2.0」を搭載。DJI SDR Transmission 2ユニット同士が互いを認識し、周波数帯を自動的に割り当てることで、手動による周波数設計の手間を軽減する。

より精度の高い周波数スキャンとチャンネル競合診断を組み合わせ、現場の電波環境に応じて周波数を切り替えられる。近距離で複雑な干渉が生じる環境でも、同一撮影現場で稼働する複数のトランシーバー(TXモード)間の干渉を抑え、安定した映像伝送を維持する。

DCI 4K/60fps、最大50Mbps、最大4kmの映像伝送

DJI SDR Transmission 2は、DCI 4K/60fps、10-bit HDR、H.265動画を最大50Mbpsのビットレートで伝送する。複数のカメラ間で一貫した画質を保ちながら、ハイライトからシャドーまでの階調を描写する。

映像伝送距離は最大4km。開けたスタジアムから木々が密集した山間部まで、さまざまな環境での利用を想定しており、車両間での撮影やFPVドローンを使用した撮影にも対応する。

伝送遅延は35msに抑え、モニタリングやフォーカスプル、ジンバル操作などの遠隔操作にも対応する。

高速フィード切り替えとモニタリングツール

DJI SDR Transmission 2では、再起動や切断、検索、再ペアリングといった従来の操作を行わずにカメラフィードを切り替えられる。トランシーバー(RXモード)またはDJI Roninアプリから操作することで、複数のカメラフィードを切り替えられる。

トランシーバーは、SDI、HDMI、DP経由でプロ向けモニターへ高解像度かつ低遅延の動画ストリームを出力できるほか、USB-Cを介してスマートフォンやタブレットに接続することで、高ビットレートのモバイルモニタリングにも対応する。

DJI Roninアプリでは、LUT、フォーカスピーキング、波形、フォルスカラーなどのモニタリング支援ツールを利用できる。さらに、互換性のあるカメラのPTP制御に対応し、絞り、シャッター速度、ISOの確認および調整、アプリからの写真撮影や動画撮影のトリガー操作が可能。CEC制御対応カメラでは、バーチャルメニュー機能も利用できる。

NP-FバッテリーやUSB-Cによる電源供給に対応

DJI SDR Transmission 2は複数の電源オプションに対応する。NP-Fバッテリー(6.8V~8.4V)またはPDプロトコル対応充電器から電力を供給でき、USB-C出力は15V/3Aに対応する。

DJI RS 5、RS 4、RS 4 Pro、RS 3 Pro、Ronin 2、Master Wheelsを使用している場合は、ジンバルにトランシーバーを直接取り付けて給電でき、別途バッテリーを用意する必要がない。