Vol.239 ライカQ3レビューメイン画像

■ライカオンラインストアの価格:税込902,000円

■発売日:2023年6月3日

ライカQ3動画スペック

スペックで語れない、というのが私のライカに対するイメージではあるが、スペックを語らないと始まらない。まずは動画性能に関するライカQ3のスペックを列挙したい。

  • 撮像素子:有効画素数6030万画素(像面位相差画素搭載)
  • レンズ:ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH. マクロ対応
  • 光学式手ブレ補正搭載
  • チルト式モニター搭載
  • 記録メディア:UHS-II(推奨)、UHS-I、SD/SDHC/SDXCメモリーカード
  • 高精細576万画素有機EL電子ビューファインダー搭載
  • DCI8K/8K30P、4K60P対応
  • ワイヤレス充電対応(別途)

ライカQ3は私が普段使うレンズ交換式の一眼カメラとは異なり、レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラ、略して"コンデジ"に相当する製品だ。おそらく、レンズ一体型を"コンデジ"とカテゴライズするのは日本だけの文化だと思うが、その大きさは小さめのミラーレスカメラにコンパクトな単焦点レンズを付けたような大きさである。以前にも何度かライカQ/Q2を手にしたことがあるが、曲線と直線を組み合わせたシンプルなデザインがかっこよく、俄然写欲を引き起こす佇まいである。

ワイヤレス充電に関しては今回試すことができなかったが、ライカQ3を日常的に使うライフスタイルの提案とも取れる。別途ハンドグリップとワイヤレスチャージャーが必要となるが、非常に面白い試みだと思う。

作例

まずは作例をご覧いただきたい。例えモニターがFHDパネルであっても4Kもしくは8Kの設定でご覧いただくことを推奨する。

この映像は私が好きな、とある渓谷を全てフィックスで撮影したもの。BGMも使わず筆者が美しいと思った景色をただ繋いだだけの映像だ。

撮影でメインに使用したモードはDCI8K 4:2:0 300Mbps、いくつかのカットは4K30Pで50mm画角(クロップ撮影)も織り交ぜた映像である。

ただ渓谷でスチルを撮るかの如く、Recしただけの映像であるが、自宅のモニターで素材を大画面で見た時に、自分の目の視力が上がったかのような錯覚を起こした。300Mbpsというのは言うなれば、4K30Pを75Mbpsのビットレート撮影するようなものなので、少し心許ない気もするがH.265の高効率圧縮によって高画質を実現できている。

高い描写を約束するレンズ

ライカQ3にはライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH. が使用され、マクロ機能が備わっている。

ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.

レンズ根本のリングを回すことでマクロモードとなり、最短撮影距離が17cmになる。

左:通常の撮影モード 右:マクロ撮影モード

撮影倍率は高くないものの8K高解像度撮影ができることから、ポスト処理で拡大してしまえば、かなり寄った映像を撮ることができる。

また、AF/MF切り替えスイッチを押しながらフォーカスリングを回せば、マニュアルフォーカスモードとなる。ピーキングは正確で適度に見やすい表示になっているため、マニュアルフォーカスが扱いやすい。
一方で、慣れの問題かもしれないが、AF/MF切り替えスイッチは小さく押しにくいため、AF/MFを頻繁に繰り返す人にとっては扱いにくい印象を持った。

写りに関しては、このコンパクトさで良くもここまで映る(写る)ものだと感心した。スチル画角だと四隅こそ解像感が失われるものの、8K動画撮影の場合にはその領域は記録の対象外となる。つまり8K撮影では隅から隅まで解像感の高い映像が撮れる。それだけでなく、逆光耐性も非常に高く、ゴーストが非常に抑えられている。パープルフリンジに関しても開放撮影でもほぼ確認ができなかった。

操作系

ライカQ3は以前のライカQシリーズ同様に絞りリング、シャッタースピードは独立したダイアルのクラシックなスタイルだ。シャッタースピードをオートにして好きな絞りを自分で設定すれば絞り優先、絞りをオートにしてシャッタースピードを任意にすればシャッター優先という操作系となる。 デフォルトのカメラ設定では露出補正はサムホイール、ISO感度調整はサムホイールの上部にあるサムホイールボタンを押してからサムホイールを回す操作となる。

軍艦部と背面部

動画撮影の場合はシャッタースピードも絞りも撮影者が任意に設定する場合が多く、オートを使うことはあまりないと思われるので、動画撮影においては直感的で使いやすい。

ただし、動画撮影(マニュアル露出)とスチル撮影(絞り優先)を頻繁にスイッチするような撮影スタイルの場合、少々慣れと設定に工夫が必要である。ライカQ3は動画撮影モードとスチル撮影モードがあり、モードを切り替えてそれぞれ撮影を行うことになるからだ。

スチルと動画の操作メニューは異なる

今回の場合は動画撮影モード、スチル撮影モードともにファンクションボタン1に動画・スチル切り替え機能をアサインし、ファンクションボタン2にはクロップ範囲の指定(ボタンを押すごとに28/25/50/75/90mmの切り替え)ができるようにアサインを行った。

こうすることで、スチルも動画も同じ操作系で撮影することができる。また、複数画角の対応もしやすい。ただし、絞り優先でスチル撮影をしている場合、シャッタースピードダイアルはオートに設定されているので、動画撮影モードでマニュアル露出に切り替える場合は、毎回シャッタースピードダイアルを1/60などに設定する必要がある。ライカQ3の操作系ゆえに仕方ない仕様だが、前述のように動画とスチル撮影の切り替え操作には慣れが必要だ。

8K動画記録に関して

このカメラは趣味性が高いカメラである。さらにこのカメラはスチルの性能に重きを置いているため、業務で使うような長時間動画撮影を前提としておらず、これで「映像をガッツリ撮る」ことは想定されていないものと思う。その証拠に波形モニターなどのアシストはなく、HDMIポートはマイクロである(ファームウェアアップデートでのUSB経由で外部マイクは使用可能になる可能性があるものの)。今のところ外部マイクは使えない、シングルスロットである点がそれらを如実に語っている。とはいえライカQ3が8K記録を搭載してきたことは衝撃だったのだ。

筆者は8Kが撮れるミラーレスカメラが登場した時に「オマケ機能」と揶揄したことがある。今思えば乱暴な言い方だったと反省しているが、それは私がそのカメラを業務で使える8Kカメラかのように期待を膨らませてしまっていたからだと思う。

ライカQ3はサラリと8K動画対応をうたいつつ、ある種「オマケ機能」かのような扱いをしている。これを筆者なりに解釈すると、ライカQ3は8K動画も撮れるんだからその楽しみ方は各自で見つけて楽しんでね、とメーカーが語っているようにも思える。

先ほどの映像をご覧いただいた通り、ライカQ3に搭載されている8Kの映像品質はオマケレベルではない。業務で必要な構成要素がないものの、映像品質は非常に高い。またL-Log(Logガンマ)での撮影が可能であり、LUT表示をさせながらの撮影もできるようになっている。未検証だが長時間記録すると熱停止する可能性はあるようなので、短いカットを繰り返すような撮影においては問題になる人は少ないだろう。

問題は8KH.265記録の方で、その映像フォーマットによる編集の敷居はそれなりに高い。アマチュアが簡単に手出しをすると編集どころか再生すらままならない。撮影は気軽にできたとしても多くのスチルユーザーにとっては撮影後のデータを取り扱うには難しい解像度だ。それでもこのカメラで映像を残したいというビデオグラファーは多くいるだろう。コンパクトながらフルサイズの画質でエゲツない8K解像度で映像が撮れる。それも(撮影に限って言えば)気軽にだ。その魅力に私自身ハマりつつある。なんとも罪なカメラである。

なお、8K撮影における注意点がある。詳しくは後述するが、基本的にライカQ3の8K/4Kはスチルよりも、やや狭い「クロップ」が伴う。28mm画角全域を使いたいというユーザーもいるかもしれないが、残念ながら8Kと4Kではそれが叶わない点は注意すべきところだろう。

有効画素数60MP

ライカQ2が有効画素数47MPに対してライカQ3は60MPに多画素化された点も大きな特徴の一つである。ライカQシリーズはレンズが単焦点であるが、60MPの多画素を活かし複数の画角をカバーするという思想をもつ。28mm/35mm/50mm/75mm/90mmをクロップファクターを切り替えることでスチルや動画を撮影できる。

もちろん8K記録はクロップしてしまうと8Kに満たない画素数で撮影することになるためアップコン記録ということになるのだが50mmまでは4K以上の画素数相当での撮影となるため4K視聴環境においてもしっかりとした解像感が得られる。

バッテリー

本来はバッテリーライフをしっかりと測定すべきなのだが、今回は時間の都合上できなかった。ここでは普段使いした場合の感覚として記載するが、動画&スチル撮影をしててバッテリーは意外に持つ印象だった。

ライカQ2に比べて容量がアップしたバッテリー

筆者は作例撮影のために4時間ほど歩いては撮影、歩いては撮影を繰り返していたのだが、バッテリー残量がゼロになったことがなかった。もちろん撮影スタイルにもよるだろうが、普段筆者が使っているカメラよりもバッテリーは持つ印象を受けた。また、ライカQ3ではUSBによる本体充電が可能になったため、より利便性が上がった。

チルト液晶

外装的な観点で言うとライカQ/Q2との一番の違いは、背面液晶がチルト式になったことだろう。どうしてもウエストレベル、ロー&ハイアングルでの撮影のことを考えると背面液晶はチルトであった方が都合がいい。筆者も作例の撮影時には気づけば液晶を傾けて撮影していたことが多く、その恩恵は多くの読者にとっても今さら説明不要かと思う。

手ブレ補正

手ブレ補正は光学式手ブレ補正が搭載されている。

ただし、ミラーレスカメラで広く採用されているセンサーシフト式の手ブレ補正は搭載されていないので、構造上レンズを中心とした同心円方向のブレ(ロール方向ブレ)は補正することができない。そのため、センサーシフト式手ブレ補正に慣れている人にとっては少し効きが悪いように感じるかもしれない。手持ち撮影を行う場合は、しっかりとホールドを行い、必要に応じてポスト処理での手ブレ補正を行うと良いだろう。

扱いやすいLog撮影時のネイティブISO400

これは非常に使いやすい設定である。ベース感度(ネイティブISO)が400となるとスチルガンマをちょっと増感した程度の感覚で使える。明るいレンズを付けたとしても極端にNDフィルターを濃くせずとも狙ったシャッタースピードを実現できる。狙いの絞り値にも依るが、ちょっと陰る程度であればNDフィルターなしでの撮影も十分可能である。

NDフィルターを使えば、多かれ少なかれ画質劣化の要因となる一方で、使わなければ速いシャッタースピード設定を余儀なくされ、これまた不自然な映像になりかねない。ISO400はNDフィルターを使ったとしても薄いNDで済むし、天候によっては昼間でさえフィルタレスでの撮影も状況によっては可能だ。幸いにしてか、作例を撮影する場では日中は曇天が多かったため多くのカットではフィルタレスでの撮影ができた。

デュアルネイティブISOなのか?

最近はネイティブISOを複数持つ(ピクセルレベルでのゲイン切り替え機能)センサーを搭載したカメラが増えてきている。筆者の考えでは、これは高感度撮影のためというよりも、低感度(高画素飽和)と高感度を両立させるためのテクノロジーという認識だ。ライカQ3はLog撮影のベース感度はISO400と低く設定されている。ピクセルピッチが低いことを鑑みてもネイティブISOが複数あってもおかしくない仕様なのだ。

以下は各ISO設定に対してのダークノイズを測定し、S/Nを算出したものである。ガンマプロファイルはL-Logのため最低感度は400になるが、ISO3200の設定がISO1600の設定を上回る結果となっている。ノイズリダクションのかかり具合が異なるためかもしれないが、ISO1600よりもダークノイズに関してはS/Nが高いことを示している。

スチルガンマの場合はベース感度が50と低いため、上記とは異なる結果となるはずだが、いずれにせよL-Log撮影ではベース感度が切り替わる挙動のようにも見える。デュアルISOは明言されていないが、いずれにせよライカQ3は低ISOの実現と、高ISOでのS/N確保がなされているカメラなのは間違いない。

8K撮影時のクロップ範囲

ライカQ3の仕様を見た時に真っ先に興味を持った点がある。それは各動画フォーマットのクロップファクターだ。ライカQ3は8K動画が撮れることが特徴の一つであるが、それが8K以上のオーバーサンプリングから生成される映像なのか、それともピクセルバイピクセルによる映像なのかが気になったのだ。ここら辺の仕様はスチルに重きを置くライカQ3ではスペックシートを見ても明確にされていない。

結果から書くとライカQ3の8K動画はセンサーの長辺をギリギリまで使った9.5Kオーバーサンプリングではなく、1.16倍クロップ(DCI8K撮影時)によるピクセルバイピクセル撮影のようだ。

通常の8Kでは、さらにクロップファクターが大きくなり約1.24倍クロップとなる。DCI8Kの場合は28mmは32mm画角となり、8K撮影の場合は35mmに近い画角での撮影となる。

スチル撮影したものとDCI8Kを重ね合わせたもの。内側がDCI8Kの撮像範囲、外側がスチル撮像範囲

なお、現状スチルと同じセンサーの長辺をギリギリまで使い切る撮影モードはないため、28mmの画角で動画撮影したいという方はこの仕様を理解して使うべきだろう。

ピクセルバイピクセルとはいえ、水平画素数8Kから得られる解像感は流石に目を見張るものがある。

なお、8Kと4K撮影においては上記のようなクロップが発生するが、FHD撮影においてはクロップによる画角制限は発生しない。

DCI8KとFHDの画角の変化

ダイナミックレンジ

筆者はダイナミックレンジ(というよりもハイライト余裕)がどのくらいかに興味を持った。簡易的に光源とシャッタースピードを調整し、L-Logのハイライト余裕を計測してみた。L-Logのホワイトペーパーと照らし合わせて計算すると、標準露出からハイライト側に+5.6STOPのハイライト余裕があることになる。

普段筆者が使用している2400万画素クラスのカメラに比べ、ハイライト側の余裕は幾分少ないが、画素ピッチが狭い60MPという多画素機ながら十分なレンジが確保されていると言える。また、ハイライト飽和にいたるまでのロールオフも美しいため、クリップを迎えるとバッサリ切れるような描写にならない点も良い。

AF性能

描写に関しては文句の付け所のないカメラだと思うが、コンティニュアスAFに関しては不満点はある。これは私が最近優秀なAFを搭載しているカメラをメインで使い始めたからかもしれないが、ライカQ3の動画のコンティニュアスAFは決して素晴らしい挙動ではない。

特に夜の点光源撮影においてはAFの迷いが発生しやすい。また、被写体によってはウォブリングを繰り返すような挙動が見受けられた。

今後ファームウェアの更新によって改善される可能性はあると思うが、8K映像品質にこだわるのであれば現時点ではマニュアルフォーカスやシングルAFを使用して、撮影中はAFが動作しないモードで撮影するのが良いと思う。AFの挙動が気になってしまうほど、8K映像はちょっとしたAFの挙動まで詳細に映し撮るからだ。

ある意味不便と思われるかもしれないが、筆者が以前からずっと行ってきた撮影方法であり、多くの映像制作者もMFやワンプッシュAFの方が信用できる、と思っているだろう。今時の超優秀なAF性能こそ搭載されていないが、逆にフォーカシングを楽しむくらいのゆとりを持ってこのカメラで撮るのが良いだろう。

ノイズ感

ライカQ3は60MPという多画素センサーのため、画素ピッチはフルサイズセンサーの中でもトップクラスに狭い。多画素化のトレードオフで語られるのがS/Nであり、画素レベルでのノイズ感は当然画素ピッチが広いほど有利である。

ライカQ3は高感度撮影を行い、等倍鑑賞をすれば当然それなりのノイズ感は生じるが、高感度が弱いという印象は受けなかった。例えば高解像度で撮影されたスチルデータをリサイズしてしまえば、低画素で撮影したデータよりもノイズ感が劣るどころか、むしろ多画素から得られる鋭いディテール表現の方に目がいく。

ライカQ3はF1.7と明るいレンズが採用されている点もあるが、例えば都会の夜の撮影をするにしてもISO感度を上げる必要はそもそもない。それでもISO6400レベルは常用できるレベルである。

スチルを撮りたくなるカメラ

このサイト自体は映像向けのコンテンツを展開している点は重々承知の上だが、このカメラは「動画も撮れるスチル機」だ。決して「スチルも撮れる動画機」ではない。よって動画撮影だけを目的にこのカメラを手にする人はほぼいないだろう。私がこのカメラをお借りしている間に撮影したのは「動画」よりも実は「スチル」の方が多い。それだけスチルを撮るのが楽しいのだ。

Vol.239 ライカQ3レビュー説明画像
ライカQ3 f=5 ss=1/30 ISO400
Vol.239 ライカQ3レビュー説明画像
ライカQ3 f=16 ss=1.6秒 ISO50
ライカQ3 f=1.7 ss=1/100秒 ISO100で撮影
Vol.239 ライカQ3レビュー説明画像
ライカQ3 f=1.7 ss=1/100秒 ISO50 Macro撮影

思えばレンズ一体型のフルサイズ機は現行ではライカQシリーズしか存在しない。コンパクトに超高品質にスチルが撮れるという本来の使い方に編集部の意図に反して筆者がハマっていったのだ。

さらにスチルを撮影して、iPadに無線接続して鑑賞する場合、Leica FOTOSを使うと高速でデータ転送できるのでこれまた便利だ。巨大なDNGファイルの転送も一枚あたり2、3秒ほどで転送が完了する。撮影し、おしゃれなカフェでコーヒーを飲みながらiPadにデータ転送し、撮影した写真を楽しむという贅沢を楽しむユーザーもいるだろう。

まとめ

ライカQ3は便利なカメラではない。単焦点であり、ファンクションボタンも多くはない。かといって不便でもないが、撮れ高が高く、効率的なカメラかというとそうでもない。このカメラは撮る行為そのものに楽しみが備わっているし、得られるスチル、動画は非常に品質の高いものだ。

国内の複数のカメラメーカーのカメラをいろいろと使ってきた筆者であるが、ライカで撮った映像・写真画質は新たな感覚をもたらしてくれる。それが、色味なのか、トーンなのか、例えばピント面からボケへ繋がる描写なのかははっきりわからない、言語化もできていない。とは言え明らかに私が使ってきたカメラとは違うものだと感じる。

写真や動画を見る多くの側からしたら、それが何のカメラで撮られたものなのかというのは知ったことではないはずだ。でも撮影した本人からしたらそれがライカで撮られたものかをはっきり認識できるだろう。うまく表現できないが、ライカで撮る映像、写真は撮る人にとって特別感が強く、その時の情景が記憶に深く刻みつけられるのも要因の一つかと思う。

ライカQ3は今現在予約が殺到しており、今から予約しても手に入るまでに相当待つことになるようだ。そんな中、筆者が試させて頂いたのは非常に申し訳ない気分だ。いつもと違う撮影体験をさせて頂いたことに感謝したいと思う一方で、ライカの写り・映りが忘れられず、いつかこのカメラが欲しいと思うようになってしまった。いままでずっと避けてきた沼に一歩近づいた筆者であった。

SUMIZOON|プロフィール

2011年よりサラリーマンの傍ら風景、人物、MV、レビュー動画等ジャンルを問わず映像制作を行う。機材メーカーへの映像提供、レビュー執筆等。現在YouTube「STUDIO SUMIZOON」チャンネル登録者は1万人以上。Facebookグループ「一眼動画部」主宰「とあるビデオグラファーの備忘録的ブログ」更新中。

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PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートを中心にお届けします。