2012年4月16日に配信したUSTREAM生放送です。NAB視察ツアーに参加してラスベガス到着までの旅行記+会場周辺散策。ゲストにはCerevo 岩佐琢磨氏をお招きして新製品コンセプトモデルを世界初公開しました。
解説:NAB2012取材旅行記~ソニーハンディカムCX720は取材カメラとしてどうか?
さて、今回のNAB2012ツアーにストーリーテラーとして参加するヒマナイヌ川井です。取材カメラの選定でまっさきに考えたのが発表されたばかりのNX30J。光学ジャイロの手ぶれ補正でマイク入力も業務仕様なので期待したのですが発売前ということで断念。そのベース機にあたるハンディカムHDR-CX720をお借りすることが出来たので成田からロサンゼルスの空路で使い倒しました。
今回、僕に与えられたミッションは専門的な取材や記事ではなくNAB2012というお祭りをソーシャルメディアを使ってどう伝えられるか?ということです。TwitterやUSTREAMそしてFacebookを駆使していきたいわけですが、取材した映像をどうのように編集して即時発信するかについて考えました。国内ならどんどんリアルタイムでUSTREAMしていくのですが時差の問題と現地の回線は日本ほど速くないという情報を事前に入手し、リアルタイムに中継するのはあきらめ、撮ってきたものをホテルの部屋をスタジオとして編集して発信することにしました。そこで重要なのが撮った映像の編集機能です。
CX720の自慢の光学ジャイロを使って成田空港でツアーのはじまりをクリップして機内で編集してみました。まずはハイライト機能を使います。これはハイライト指定したクリップから数秒づつ自動でつないでくれる機能でなかなか便利です。ハイライトは再生範囲を日付で絞り込めるので今日撮ったものだけなどが指定できます。テーマはシンプル、ノスタルジック、スタイリッシュ、アクティブがありますがいろいろと余計なエフェクトが入るのは好きではないのでシンプルを選びます。これはディゾルブやワイプは使わずカットつなぎで編集してくれます。1カットから何秒使うかはおまかせ、長く、短く、さらに短くがあります。さらに短くで約4秒くらいの自動編集になります。これを再生してそのままUSTREAMに流して音声で解説していこうと思ったのですが、ひとつだけ欠点があります。クリップから短縮したカットを使う都合上カットのおしりが静止画になり次の動画とディゾルブするのです。その時に音声が途絶えるのがちょっとううむという感じ。メモリーを読み込む時間を処理するために致し方ないとはいえ残念です。
そこで考え方を変えて今度はクリップからOK部分を切り出してクリップを連続再生させることを試しました。例えば1分あるクリップから前半の30秒を抜き出します。メニュー名で言うとこれは分割になります。開始点と終了点の2点を指定できるのではなく終了点のみなので分割なわけです。これで分割して余計な部分を削除することができます。早速連続再生させてみると分割した終了点が少しだけ音が途切れることが分かりました。15フレームくらいなので気にならないレベルでUSTREAMでもそのまま使えそうです!
ということで一通りの再生機能を試して撮影時にUSTREAMを前提にカットを割りながら撮影するための方法論が導かれました。状況説明や時間経過を表すカットは3秒程度で撮りそのまま使えるようにする。取材映像はこまめに切りながらインタビューなどは回し放しにしてあとで分割で編集する。パソコンに撮影データをコピーした後なら、本体内でどんどん分割しながら不要部分を消去していいわけです。
というわけで、NAB2012に向かうツアーの様子をリアルタイム編集してUSTREAM放送しました。