最後の仕上げの3日目を読み解くか?
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実質的な最終日にあたる18日は砂糖に群がるアリのようなブースは減り、この2日間で回りきれなかったブースや更に突っ込んだ話をしたい人たちがブースに立ち寄ることが多くなり、長時間話し込む姿がそこかしこに見られるようになってきた。かたやビールやワインを開けて早くも打ち上げムードのブースもあり、明日を待たずに撤収モードのブースも出てきている。戦い済んで日が暮れて、ほとんどの来場者は明日岐路の道につくはずだ、今夜はどんな夢を見るのだろうか?
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編集コーデックProResを搭載したKi Proの新製品、Ki Pro Quad。10-bit 4:4:4/4:2:2サポート、RAWサポート
カメラの性能と記録フォーマットのバランスはメーカーが価格設定に応じて決めるのが一般的だ。そうはいっても大判センサー搭載機種やレンズ交換式など記録フォーマットに対してカメラ部分の性能が良くなってきているカメラも多くなり、カメラ部の性能に見合った記録フォーマットで記録したいという要求も出てくる。もちろん、既存のワークフローに合わせて記録フォーマットを統一したいとか撮影時にバックアップを取っておきたいとかといった理由もあるだろう。ユーザーからしてみれば記録フォーマットはメーカーや機種にかかわらず自由に使いたいところで、特に編集コーデックを収録時に使えるメリットは大きい。
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非圧縮のほかApple ProRes4444やAvid DNx444、XDCAM、AVC-Intraなどあらゆる記録フォーマットに対応したCinedeckRX/EX
すでにProResやDNxHDで記録可能なレコーダーが出てきているが、収録フォーマットとして200Mbps付近のものがなかったというのも普及に拍車をかけたといえるだろう。ソニーはSRLiteでパナソニックはAVC-ULTRAでこのあたりを埋めようとしているが、今後どれだけ普及するか未知数である。
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SOUND DEVICESはその名の通りオーディオ関係のメーカーだがビデオレコーダーの分野にも進出
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Convergent DesignのGemini444。4kRAW記録に対応したGemini RAWもラインナップされている
記録媒体であるメモリーはムーアの法則に従ってか年々安くなっており、このまま推移すれば圧縮する必要性も薄れてくるだろう。レコーダーはすでにその領域に入っており、カメラメーカーなどは後塵を拝しているといえるだろう。カメラは概ねレンズ、センサー部、レコーダー部、入出力部の4つで構成されており、ユーザーが自由にこうしたコンポーネントを組み合わせることができるようになるのがある意味理想ではある。REDはそういった意味で先端をいっているが、パナソニックの4kカメラなども興味深い。デジタル一眼などのメーカーは、レンズやセンサー部分をレコーダーや入出力部は電機メーカーが、それぞれ得意分野で勝負する日も近いのかもしれない。来年のNABでその状況がどう変わって行くのか?編集部ではこれからも追いかけていきたい。
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