CP+2015

コシナ/カールツァイスブース：フォクトレンダーの復刻レンズからCompact Primeの新製品レンズまで一同に展示

2015.02.16

Carl Zeiss、Voigtlander、COSINAブランド共同ブースで出展

COSINAはVoigtlanderブランドの商標使用許諾やCarl Zeissとの提携といった流れからCarl Zeiss、Voigtlander、COSINAブランド共同ブースで出展。クラッシックカメラ愛好者向けの復刻レンズから最新のミラーレスカメラ用交換レンズ、動画の業界ではCompact Primeが有名だがCP+ではこうしたレンズを一堂に会して出展していた。

Compact Zoom CZ.2 15-30mm T2.9。Compact Primeのラインナップに新たに加わった広角系ズームレンズ

新製品としては昨年のInterBEEで国内初公開されたCompact Zoom CZ.2 15-30mm T2.9がAJA社のCIONに装着されて登場している。またミラーレスシステムカメラ用交換レンズTouit 2.8/50M Makro Planarやデジタル一眼レフ用ZEISS Otus 1.4/85、Mマウントフィルムカメラ用レンズVoigtlander 35mm F1.7 Aspherlcalなどが出品された。

すでに数多くのラインナップが揃ったCompact Prime。デジタル一眼による動画撮影からデジタルシネカメラによる撮影まで様々なシーンで使われている

Compact Primeはアフォーダブルなデジタルシネマ制作に今や欠かせないレンズといえ、すでに単焦点レンズ15本（内Super Speed3本）、ズームレンズ2本を含め10本以上がラインナップされている。今回新製品として登場したCompact Zoom CZ.2 15-30mm T2.9は広角系のズームとなっており、このレンズの登場によりCompact Primeのズームレンズは70–200mm、28–80mm、15–30mmの3本が揃い15-200mmまで隙間なくカバーすることになった。

ZEISS Otus 1.4/85は、ニコンやキヤノンのデジタル一眼レフ用に開発されたレンズとはいえ、Otus 1.4/55の2本がラインナップされている。今後更にラインナップが増えるかは不明だが、ニコンもキヤノンもこのレンジのレンズはラインナップされており、あえてZEISS Otusが55mmや85mmでF1.4のレンズを出してきたのは、ポートレートなどで本家のレンズにはない描写を求めるユーザーのためと思われる。

Zeiss交換マウントシステム。ZEISS CP.2/CZ.2マウント交換ツール。締め付けトルク調節可能なドライバーやIMS交換式マウントシステム。フランジバック調節用のシムのセットなど。このキットによりユーザー自身でマウントの交換が可能となる

ZEISS Otus 1.4/85。ZF2マウント（ニコンCPU対応マウント）、ZEマウント（キヤノンEFマウント互換）が用意されており、ニコンやキヤノンのデジタル一眼レフに装着可能。4月発売予定で価格はどちらも税抜49万円

Distagon T* 1.4/35 ZM。Zeiss IkonなどのMマウントレンジファインダーカメラに対応したレンズ。6月発売予定、価格は税抜き21万8,000円

Voigtlanderブランドのレンズはどちらかと言うとクラシックカメラやクラシックレンズ愛好家向けにデザインされたものが多く、レンズ自体の作りや質感もプラスチックを多用した現代的なものではなく、フードなども含め細部までこだわったレンズといえる。描写も往年のレンズが醸し出す質感を重視した独特のものがあり、レンズのラインナップもそうしたことを考慮したものとなっているようだ。今回新製品として出品されていたのは、SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III VMやNOKTON 25mmF0.95 Type IIなどでいずれも個性のあるレンズといえる。