PRONEWS RADIO Vol.02
※併せて聞くと効果あり!
2日目もセントラルホールから見つけたお宝紹介!
石川 幸宏
セントラルホールはいつも通り、従来からのカメラメーカーとその周辺機材関係がひしめく賑やかな場所だが、今年はその様相が少し変わった。入り口近くには例年サウンド/音声系や伝送系の老舗メーカーがあったのだが、今年からは近年台頭してきたGoPro、FreeFly、DJIなどの新興勢力のニューガジェットメーカーが軒を連ねている。そのどれもがそれなりのブース面積を有しており活況で人気を博していた。
昨年から参入したプロフェッショナル用三脚メーカー、Realy Right Stuff(RRS)もここにブースを展開。普段は通販でしか製品販売をしていないので、NABはRRSの本物の製品を手に取って触ることができる貴重な機会だ。三脚と雲台を中心とした撮影周辺機器は、すべてARCA SWISS(アルカ スイス)規格互換で、クイックリリースプレートなどプロ向けスチル撮影用三脚の基本設計で、動画撮影用に最適化された堅牢性とパーツ群が豊富に展示。
また近年このセントラルホールの一番奥に居を構えるソニーは、今年は世界初の2/3型3板式4Kイメージセンサーを搭載したライブ制作用放送カメラ「HDC-4300」を発表。3板式ながら4K撮影が可能で、放送局の膨大なレンズ資産であるB4マウント放送用レンズ群を使えること、HDであれば8倍速(480fps)までのフルHDスローモーション撮影も可能なこと、ITU-R BT.2020の広色域に対応していることなど、ここから10年のHDから4Kへの移行期にパワーを発揮しスタンダードと成り得るこのカメラは早くも世界中の放送局の注目の的だ。
2日目もセントラルホールから見つけたお宝紹介!
岡 英史
NAB2日目は相変わらずセントラルホールを動いているだけだが、少しだけ時間が空いたので隣のサウスホールまで探索をしたがとにかくこちらは人が多い。ここ3年位は完全にセントラルとサウスが逆転してしまっている。今までソフト系のベンダーばかりだったのが変化をしたと言う事が明確に感じることができる。がサウスホールはもう少し楽しみを取っておいて本道を探索した1日。
■AZDEN
完全な国産メーカーで業界人なら殆どの方がその名前を知ってると思う。しかし、いざ使っているかと言えば「?」マークが残る。技術力は他社に負けないものを持っているのにブランド力となるといまいち弱い。しかし実際はいろんな製品・技術にチャレンジし続けている企業であるのはその製品を使えばおのずと判る。
今回も新製品としてガンマイクSMG-250をメインに展示をしていた。音質は人の好みも多分に在るが、筆者的には業界標準であるMKH 416と同等と言い切れる。それでも価格が安いのは企業努力の賜物だ。その性能はHPで確認してもらうとして、マイクの差込口はオール金メッキが施され、その奥には富士山の模様!これは日本の企業としての誇りを感じることが出来る、今後も注目していきたいブランドだ。
■Manfrotto SYMPLA
ここのRIGも安価かつデザインも良く性能も悪くない。今までは電子フォローフォーカスだけだったが今回のNABから通常のフォローフォーカスがラインナップに加わった。ダイヤルはフリーと一定場所でのロックと二通りが選ぶことが出来る。もちろん止まる所も可変で運用が可能だ。小型軽量でそこそこの動きがほしい方には’お勧めのFFだ。
■SONY Video Journalist Backpack
SONY USAでしか販売されていないオールインワンのビデオジャーリスト向けパッケージ。3年位から注目してたが今年はついに凄い事になって登場していた。カメラはもちろん照明からワイヤレス、三脚までが上手くパッケージされている。これ一つ手に入れれば基本的な物は全て入っているために即日収録が可能になる。
もう一つは参考出品?なのかモバイル・スタジオ・パッケージと言うもので2カメ+SWまでがセットになったもので、いわゆる「流しのSW」が可能となってしまうパッケージだ。
さて明日はMoVi系などを探して見ようと思う。