txt/movie:MonkeyStones(猿田守一/石川幸宏) 構成:編集部

天候に恵まれた第12回目の開催

今年も福岡市博多区にある福岡国際センターにて、九州最大のプロフェッショナル向け業務用・放送機器展「九州放送機器展(QBEE)」が開催された。

例年この時期は梅雨の真っただ中ということで、今年も準備日には降雨になるなど開催日の天候が危ぶまれたが、今年は天候も一転、梅雨の晴れ間での開催となり、多くの来場者を迎えた。九州地区ではこのサイズのプロフェッショナル映像関係の機器展としては唯一ということで、西日本や地元の放送局関係者を中心に毎年来場者を呼んでいるが、すでに今年のInterBEEに行けそうも無いので気になる機材を見に来た、といった意見も聞かれる等、その注目度は増しているようだ。

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その理由としては、4月のNABで発表された新製品・新機材の実機がもっとも早く見られること。またAfter NAB Showや各社のプライベートショーとは違って、出展会社もソニー、パナソニック、キヤノン、池上通信機、朋栄といったInterBEEでも常連の主要メーカーがほぼ出展していること、博多駅から場所的にもそれほど離れていないこと、そしてNAB(4月)とInterBEE(11月)のちょうど中間期で開催されることなどがある。2007年から開催されている九州放送機器展は、今年で開催12年目、初年度の来場者1,600人から始まり毎年少しずつ来場者を増やしており、年々その認知度を増している。今年もブースを出展をする中、128社210小間のブース出展となるなど、確実にその規模を拡げている。

今年もPRONEWSでは、QBEE会場からビデオブースレポートを中心に最新情報をお届けする。

  • カメラマン:田守一(MonkeyStones / アルファ・ビジョン)
  • レポーター:川幸宏(MonkeyStones / 映像ジャーナリスト)

パナソニック システムネットワークス

メディアアセットマネジメントシステムを中心に展示とワークフローセミナーを開催。製品展示ではNAB2015で発表された、“クリムゾンレッド”の筐体が光る新型4Kカメラ「AG-DVX200」の初の実機を展示公開。またQBEEに先駆けて発表された、世界初の4K映像入力に対応、動画のピンチ機能搭載で業界も大注目の新製品、20型高画質4Kタブレット、TaughPad 4K 「FZ-Y1」も一般公開としては初展示。

キヤノンマーケティングジャパン

NABで発表された、CINEMA EOS SYSTEMの新製品、EOS C300 Mark IIの実機展示を中心に、今回初展示となる、EOS C300 Mark IIからHDR機能によるスルーアウト・ディスプレイ表示をはじめ、先日発売開始になったコンパクトな4Kカメラ、XC10や、新製品の24型業務用4KディスプレイDP-V2410、また最新の放送用レンズを展示。

ブラックマジックデザイン

今春38種の新製品を発表したブラックマジックデザイン。その中から、同社が提唱する12G-SDIなどの次世代ワークフローのデモ展示内容や、注目の新製品、Blackmagic URSA Mini、Blackmagic Micro Cinema Camera、Blackmagic Micro Studio Camera 4K、Blackmagic Viewfinder、Blackmagic View Assist、そしてポストプロダクション用の新コンバーターシリーズ、Teranexシリーズについて解説。

AJA Video Systems(アスク)

AJAのデジタルシネマカメラCIONを中心に展示。今回は先月発表があったばかりのCIONの貸し出しによるプロモーション企画、#TryCIONの概要と、放送向け仕様で初展示されたスタジオカメラ仕様の展示等について概要を解説。

txt/movie:MonkeyStones(猿田守一/石川幸宏) 構成:編集部


[QBEE2015] Vol.02