txt/movie:MonkeyStones(猿田守一/石川幸宏) 構成:編集部
新たなチャレンジがQBEEを進化させる
今年12回目の開催を迎えるこの九州放送機器展では、年を追う毎に様々な新たなチャレンジを行っている。今年の新たな試みとしては、地元の専門学校、大学などにもブース参加を要請し、九州大学 芸術工学部、専門学校 九州ビジュアルアーツ、福岡デザインコミュニケーション専門学校、そして福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校の5校がブース出展で参加していた。
また展示だけでなく、実際に展示会場の制作の一部を学生にも参加して貰ったり、こうした展示会というイベントとして第一線の現場で活躍しているプロフェッショナルと学生が直接ふれあう場を提供できている。プロと学生が協力し、次のこの業界を担う世代を育てながら作り上げるイベントがこうして成立・実現していることは、まさに理想的な展開と言えるだろう。
このような九州放送機器展の開催主旨、そして2015年の現況とこれから展望などを、主催者である一般社団法人日本ポストプロダクション協会 九州支部のメンバーであり、普段は株式会社ビデオステーション・キューに所属される傍ら、九州放送機器展のキーマンである、統括プロデューサーの森下雄治氏に色々とお話を伺うことができた。
QBEEに関わる人々に聞く〜参加する人、支える人
(1)九州放送機器展の沿革と現況について
まずは、九州放送機器展の成り立ちからこれまでの沿革、開催主旨と現況、開催主催者の構成について、また参加者、来場者概要について。
(2)現場のリアル感を伝えるセミナー/ワークショップ
毎年開催されている魅力的なセミナー、ワークショップについて、最新機材情報だけではない現場の人間にいかに勉強して貰うかをテーマにした、現場に則した内容構成などについて。
(3)2015年開催におけるトピックとテーマ
2015年開催のテーマやトピックについて。また、他の展示会にはないコンセプトを持つ九州放送機器展の今年最大の展開ポイントして新たに企画された、地元の業界関連の大学、専修・専門学校の参加、出展についての概要など。
<実際の出展学校のブース紹介>
■福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校
学校紹介のブース展示の他に、会場中央のカメラコーナーのメインステージを同学校の生徒が装飾/制作協力したエピソードや、生徒自身による今回の九州放送機器展参加の印象など。
■九州大学 芸術工学部
学生が制作した個々の作品展示と、学部内にある映像制作団体“Move”とその最新作短編映画「限界突破応援団」の紹介。同作は、現在クラウドファンディングで制作資金の調達を広く公募中(2015年8月31日まで)。
https://motion-gallery.net/projects/move-limit-break
(4)2016年以降の開催についての展望
次年度以降の開催展望や今後の新たな展示内容の展望など。特に放送機器以外へのジャンル拡張や、さらに幅広い分野へのアプローチや地元企業の強力なサポート体制など、地元関連企業も一丸となった協力体制で盛り立てる九州放送機器展の指針について。
総括
今後も更なる拡張を続けていくであろう九州放送機器展は、制作現場のユーザーのいまの声が常にストレートに浸透、反映される希有な展示会・イベントとして、これからも更なる進化・進展を大いに期待したい。
2016年は今年より少し遅めの、2016年7月21日~22日に、同じ福岡国際センターにて開催予定だ。
txt/movie:MonkeyStones(猿田守一/石川幸宏) 構成:編集部