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徐々に再開される映像制作の現場

空前の社会的危機となっている新型コロナウイルス(COVID-19)。5月末に緊急事態宣言が解かれ、6月を迎えて少しづつではあるが社会は動き始めた。新しい感染者は日々2桁程度推移している。これが今の現状だ。

しかし、一方海外に目を向けるとアメリカ、ブラジルやインドで、感染者や死者は増大していて勢いは弱まったとは言えない。この感染症は、「世界のどこか」で今も猛威をふるっている。緊急事態宣言が解かれた後もかつての日常には戻らないことが実感された方も多いのではないだろうか?

ドラマ、CM、映画撮影なども徐々に再開している。テレビ局や協会では感染拡大予防のためのガイドラインが発表されており、それに準拠したカタチでの映像制作を模索している。指針となるのは、一般社団法人日本映画製作者連盟が5月14日に発表した「映画撮影における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」だろう。

また、復帰に向けてハリウッドでも多くのユニオンが各分野でのガイドラインを設けている。ハリウッドの主要な組合は、COVID-19のパンデミックが続く中で、検査に重点を置いた生産再開のための広範な職場復帰ガイドラインを発表している。

一例としてDGA、SAG-AFTRA、IATSE、Teamstersが合同で制作したThe Safe Way Forwardと題された36ページの報告書を紹介しておこう。編集部も以前のような「方法」ではない新しい日常を迎えている映像制作現場を取材を続けている。同記事では各所のガイドラインを紹介していく(情報は随時更新予定)。

新型コロナウイルス感染予防ガイドライン一覧(2020.06.22現在)

■映画制作(一般社団法人日本映画製作者連盟)
映画撮影における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン
新型コロナウイルス対策ガイドライン作成のための手引き

■撮影所(日活調布撮影所)
新型コロナウイルス対策ガイドライン

■撮影所(角川大映スタジオ)
新型コロナウイルス対策に関して

■照明部(日本映画テレビ照明協会)
照明部における新型感染症予防マニュアルver.0607

■番組制作(一般社団法人 日本民間放送連盟)
番組制作における新型コロナウイルス感染予防対策の留意事項

■NHK(日本放送協会)
新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン
新型コロナウイルス感染を防止するためのドラマ制作マニュアル

■衛星放送(一般社団法人 衛星放送協会)
新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン

■ケーブルテレビ(一般社団法人 日本ケーブルテレビ連盟)
ケーブルテレビ業界向け新型コロナウイルス対策ガイドライン策定

■コミュニティ放送局(一般社団法人 日本コミュニティ放送協会)
コミュニティ放送事業者の新型コロナウィルス関連ガイドライン

■JFC(ジャパンフィルムコミッション)
ロケ撮影支援における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(案)

■一般社団法人 日本アド・コンテンツ制作協会
制作業務再開のための「ガイドライン」について

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Vol.03 [AfterCOVID-19] Vol.05