猪口大樹:Visual Artist / Director
RED GEEK PICURES INC.
九州芸術工科大学を卒業後、株式会社KOO-KIに入社。その後モンブラン・ピクチャーズを経て、2020年よりRED GEEKPICTURES所属。
――現在メインとなる業種を教えてください
空間演出としての映像に特に力を入れて取り組んでいます。商業施設での映像演出や、博物館のような展示施設でのコンテンツ、イベントなど、映像単体ではなく、空間や音響、照明、美術など複合的な要素が絡む案件が多いです。プリレンダーの映像だけではなくインタラクティブな仕組みを入れた体験型のコンテンツの割合も多くなっています。また、舞台演劇やダンス、サーカスなど、パフォーマンス作品にも携わっています。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
学生時代にVJをやっていたのがきっかけです。その延長で学生プロレスや音楽イベントの映像を作ったりしていて、気づいたらどっぷり浸かっていました。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
一応映像系の大学でしたが、学校で学ぶのは理論や歴史が中心だったので実践的な知識はほぼ独学です。周りに映像を作ってる先輩や友達がたくさんいたので色々聞いて、自主制作の過程で作りながら覚えました。企画のアイデアや演出に関しては働きだしてから先輩ディレクターから学びました。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:常に変化があっていろいろな体験ができるのが面白いです。案件ごとに扱う題材が違う、アウトプットのメディアも場所も様々、それによって表現手法も変わります。毎回何かしら新しい体験があって飽きないです。自分の興味の対象もどんどん変わっていくので、それに合わせて仕事の内容を変えていけるのもこの業界ならではかなと思います。また、仕事を通して自己表現ができるのも魅力だと思います。
苦労する点:面白さとイコールですが、常に新しさを求められる点です。チャレンジングで楽しい部分ではあるのですが、仕事としてやっている以上一定の成果を出す必要があるので、その分ちゃんとプレッシャーを感じて取り組んでいます。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
特にないのですが強いてあげるなら、MacBook ProとiPadです。以前はデスクトップのワークステーションじゃないと無理だと思っていましたが、どこでも作業できる利便性と、そこそこ重い作業もできちゃうので、だいぶフットワークが軽くなりました。コンテ作業もiPadさえあればどこでもできるので手放せないです。
過去の担当作品例:
- 舞台「INSPIRE陰陽師」映像演出
- 中国国際輸入博覧会島津ブースインタラクティブコンテンツ
- インスタレーション「nucleus」for 雪肌精MYV
- インスタレーション「Montblanc™️ A Tribute To Imagination」