Blackmagic Designの発表によると、中国・江蘇省のテレビ/ラジオ局 Jiangsu Broadcasting Corporation(以下、JSBC)のスタジオ更新にあわせて、Blackmagic Designの「Teranex 2D Processor」および「ATEM Television Studio Production Switcher」が導入されたようだ。JSBCは中国でHD/SDを同時放映している初の放送局で、Teranex 2D Processorを使用して、ATEMのHD-SDI出力をダウンコンバートしてからコントロールルームに送信しているという。

JSBCのスタジオでは、VTR、衛星、マイクロ波通信などの通常のビデオ信号に加えて、 DVIまたはHDMI経由でPCからの映像をビデオウォールや大型スクリーンに表示しているが、数多くのフォーマットを素早く効率的に変換するためにTeranex 2D Processorを導入したという。JSBCのテレビ技術部エンジニアであり、このプロジェクトの責任者でもあるWang Liang氏は次のコメントを寄せている。

「私たちは、スタジオ中のケーブル配線をすべてSDI に変換しています。そのため、スピーディに変換する必要があります」

「Teranex 2D Processors は、簡単にHDMI からSDI へ変換してくれます。それに、弊社で使用しているスクリーンが対応するフレームレートへの変換も簡単で、パーフェクトに動いています」

また、Teranex 2D Processorは、ATEM Television Studioと併せてコンピューターからのフィードを管理するのにも使用されている。数台のコンピューターはATEM Television StudioにHDMIで直接接続、その他はTeranex 2D ProcessorでHDMIからSDIに変換してからATEM Television Studioに接続。すべてのスイッチングはATEMのソフトウェアコントロールで管理される。マルチビュー機能を使用することで、すべてのソースを1台のHDMIモニターで同時に確認可能だ。

その他にも、JSBCではSSDベースのレコーダー「HyperDeck Studio」を複数台導入し、HD映像を10bit Avid DNxHDファイルで保存したり、HDMI to SDIコンパーターとしても活用しているという。