©Freemantle Productions Website

Blackmagic Designの発表によると、フィンランド国営放送「YLE」は、TV2の人気クイズ番組、「Tartu Mikkiin」のCG再生のアップコンバージョンに、Blackmagic DesignのTeranex 2D Processorを使用しているという。「Tartu Mikkiin」は、ゴールデンタイムの番組としてYLEのタンペレ支局を2年かけて更新した後、初めてフルHDで放送されたYLE番組の中の1つであり、スタジオにいるオーディエンスの前でライブ収録されている。

「Tartu Mikkiin」では、スコア表、歌詞、タイトルなど、多くのモーショングラフィックが使用されている。YLEのスタジオでは、Teranex 2D ProcessorはCGの再生サーバーとプロダクションスイッチャーの間に設置され、HDMIのグラフィックをスイッチャー入力用にHD-SDIへと変換しているほか、地方局からのライブSD信号のアップ/ダウンコンバージョンにも活用されている。

YLEではBlackmagic Design Universal Videohubルーターや複数のStudio Videohubルーターも導入。同局のドラマスタジオにある2台のカメラからのHD-SDI信号をビデオサーバーへとルーティングし、同サーバーでビデオをキャプチャーしたり、オーディエンスモニターへのビデオ配信を行うなどしている。また別のルーターは、同局の機械室にあるVTRからの信号をAvid MediaComposerへのルーティングや、アーカイブ入力スイートのウォールモニターへの配信に使用。Blackmagic Design Micro VideohubがAvidの編集スイートとナレーション用ブースの接続に使われているという。

YLEにおいて、HDへの移行を指揮するエンジニアチームを率いるAntti Immonen氏は以下の様に語っている。

スタジオ更新の計画は長期に渡る非常に厳しいものでしたが、いくつかの番組をフルHDで放送できるようになって、非常に満足しています。残念なことに、地方局からのライブフィードがすべてHDになっているわけではありません。そこで、素材をアップ/ダウンコンバートするのにTeranexプロセッサーが活躍しています。Teranexを使うことで、地方局を置き去りにすることなく、HDへの移行計画を進められるのです。

Teranexプロセッサーはシンプルでわかりやすい製品です。信号を入力して変換を指定するだけで、あとはTeranexがすべて処理します。私はTeranexを『スイス・アーミー・ナイフ』と呼んでいます。小型でどこへでも携帯でき、あらゆる信号を変換できるからです!今後は、インターレース、デインターレース、アスペクトレシオ変換などの機能も重宝しそうです。