txt:山下大輔 構成:編集部
メジャーアップデートの中からオススメの機能を紹介
みなさん。こんにちは!4月のAdobe Creative Coudのメジャーアップデートが公開されましたね!毎年NABの時期に合わせてビデオオーディオ制作ツールはアップデートを重ねてきていますが、今回も面白いアップデートがありました。業務で行っている方向けに、オススメの機能をご紹介したいと思います^^
■作業中のプロジェクトがある方はアップデートして使わないでください
まず最初にお断りしておきます。アドビ製品は毎回、大幅にアップデートを行なっています。今回のバージョンアップでもAI機能などの恩恵を受ける内容が多い分、以前のバージョンの互換を失います。業務で作業を行っている方は互換に注意してください。前回と差異がある部分は無視されるかアップデート後の機能に差し替えられるので、同じ状態が保てないこともあります。そのため、案件が落ち着いたタイミングで、アップデートを行うことをお勧めします。
今回もメジャーアップデートなので、最新バージョンで開いたプロジェクトは過去バージョンには持っていけません。ただ、プロジェクトを複製するので、もとのプロジェクトファイルが改変されることはありません。過去のプロジェクトも大切に保管をしておいてください。複数のバージョンを掛け持つのがアップデート時期の儀式になりますね(笑)。
■進化したタイムコードパネル
タイムコードパネルが使いやすくなりました。今までは簡単なマスターラップやデュレーションの表記で、受けか出しどちらかしか出せませんでした。新しいバージョンでは、タイムライン上のマスターTCはもちろんのこと、タイムライン上のクリップのTCも表示できます。大きさもカスタマイズでき、使いやすくなりました。行を追加して自分の使いやすいレイアウトにして使ってください。
■カラー機能の強化
前後のカットのLookを合わせるショット間でのカラーの一致機能が搭載され、カラーの調節を短時間で行えるようになりました。Lumetriカラー内にカラーマッチの機能が追加され、リファレンスの動画に合わせてLookを一致できます。
マッチした後にカラーホイールで調整をすれば簡単に調整ができるようになったのは、AI機能の凄さを感じられる一瞬です。分割画面を切り替えて上下表示などもでき、比率も切り替えられるのでやりやすい方法を見つけてください。
■放送規格に合わせたビデオリミッター
今まであったビデオリミッターもよく使う機能でしたが、放送用のIREに合わせたビデオリミッターが追加されました。
項目もIRE表示なので分わかりやすいです。Lumetriカラーと共にだすと16-235でクロップされているのもわかります。
クリッピング時にどう丸めるかも選択できるので調整しながら試すこともできます。また、今までのビデオリミッターも「obsolete」に残っています。従来通りの使い方もできますので、ご安心を^^
■Auditionのダッキング技術の追加
前回のアップデートでAudition CCに追加されていた自動ダッキング機能がPremiere Proにも追加されました。簡単にいうと会話に合わせてBGMの音量を下げる機能でしょうか。
会話とミュージックの定義づけをエッセンシャルサウンドで行い、ダッキングを使ってキーフレームで自動調整ができるようになりました。これもAI機能のひとつです。
他にもいろいろなアップデートがあります。良い機能は取り入れてより効率を上げていくのが、これからの流れなのだろうなぁと感じました。
■Adobe XD/Adobe Sensei/Adobe Premiere Proをマルっと紹介セミナーに登壇します
4月25日に東京・秋葉原のUDX Theaterで行われる「Adobe XD/Adobe Sensei/Adobe Premiere Proをマルっと紹介セミナー」に登壇することになりました。ビデオオーディオ制作ツールを解説する予定で、Creative Cloudエンタープライズ版やグループ版でクラウド連携で共同作業を同時進行できる「チームプロジェクト」などのお話をする機会を頂きました^^どんなことができるのかお手伝いできればと思っています。ご興味ある方はぜひご参加ください!
それではまたお会いしましょう!