クリエイター・アーティストをゲストに迎えお酒を飲みながら本音トークをするYouTubeチャンネル「配信屋台のびしろ」。酔っ払うとみんな名言をポロリ、でも聞いた方もスッカリ忘れてしまうのでちゃんと残しとこう!というところから始まりました(開発秘話はこちら)。その配信をちょこっとまとめてコラムとして連載させていただきます。
今回のお客様
ミックスメディアプロダクションCOSMICLAB様
ダンスフロアから世界遺産までを舞台に、未知なるオーディオ・ヴィジュアル体験を通じて、認知の拡張を探求する実験室。「想像を超えた現実」に訪れる祝祭空間を創造する。「高野山1200年の光」では総勢100名の僧侶による声明を壮大なプロジェクションマッピングでヴィジュアライズ。近年、XR空間での新たなライブ体験の創出を試みている。VJ Colo Müller主宰。バーニングマン発、味園ユニバースビル経由の大阪のアンダーグラウンド・コミュニティを起源に持つ。
配信屋台のびしろ vol.14 ミックスメディア・プロダクション COSMIC LAB
コロナ禍で加速したXR
COSMIC LAB presents EXPANDED -Audio Visual XstReam Live Sessions-
2021年2月、コロナ禍で分化庁委託事業の無観客配信イベントとして行われたXR LIVE「COSMIC LAB presents EXPANDED」。コロナ禍でリアル開催のイベントが中止になる中で、これまで培ってきたVJ技術をXRによって進化させ新しいショーケースを生み出されました。当時を振り返り、予想以上の成功と失敗から学んだことを語って頂きました。
ローカルの面白さ・ローカルで育むクリエイティブ
COSMICLABのことを「咀嚼しきれない異物感」と知り合いのコピーライターさんは言うそうです。
確かに彼らの作品は世界中どこにもなく、理解しようとするが理解することができないそして心には何か違和感のような感動が残る。そんな彼らを育んだのは間違いなくCOSMICLABの拠点がある大阪難波の「味園ビル」というローカルな場所だと。
味園ビルは高度経済成長期にできた総合レジャービルで、ビル内には宴会場・サウナ・スナック・キャバレー・ダンスホールなどがひしめき合っていました。中でもキャバレー・ダンスホールでは有名歌手が歌ったり空中ステージや派手な電飾など当時のエンターテインメントカルチャーの最先端だったそうです。2000年代ごろからは若者が集まるようになり大阪のサブカルチャー・アンダーグラウンド文化の発信地となりました。
ローカルでしか起こり得ない混沌、ローカルだからこそできる大胆な作品作り、などなど日本全国のローカルカルチャーにも通ずるこれからのアート・クリエイティブのヒントが話の中に込められていた気がします。
現在、COSMICLABはヴァーチャル空間に最盛期の味園ビルを再現して、その中でイベントを行うプロジェクトを進行しているそう。来年の公開が楽しみです。