米SONYは、Blu-rayディスクオーサリング志向のマルチコーディック・ビデオエンコーダBAE-VX1000を発表した。BAE-VX1000は、MPEG-2 または H.264/AVC のプライマリおよびセカンダリのビデオストリームをリアルタイムでエンコードする。
コンシューマ層でも、大容量を記録できるBlu-rayディスクの認知は高くなりつつある。Blu-rayディスクのタイトルも多くなってきたこともあり、このエンコーダの登場で、BD-ROMワークフローの効率化を高められるだろう、と米ソニーエレクトロニクスのコンテント・クリエーション部門のマーケティングマネージャ、Chris Marchitelli氏は説明する。
BAE-VX1000 エンコーダのニーズは、BD-ROMからネットワーク仕様のBD-Live、そしてBD-R/RE へと繰り広げられる。BAE-VX1000エンコーダは、パラレルキャプチャや、プリ・プロセッシング速度を高められたため、既存のBAE-VA700よりも30%ほどエンコードスピードが高速化されている。
そのほか、テンプレート・パラメータが装備され、またバッチプロセシングが可能になった。
Sony Creative Softwareの Blu-Print やSonic SolutionsのScenaristといったオーサリングアプリケーションに対応する。
またMPEG-2エンコードにも対応できるほか、リアルタイムAVCエレメンタリストリームのデコータも搭載されている。対応プラットフォームは、Windows Server 2003、XP とVista (64-bit)。BAE-VX1000は、この夏に米国一般発売される予定。