オンラインDVDレンタルサービスを営むNetflix社では、そのストリーミングビデオの画質を向上させる予定についてブログで語っている。
Netflixのサービスは映画のDVDを利用者の自宅に郵送するという形式で成長してきたが、昨年からはネットからPCにダウンロードするストリーミングサービスを中心に拡大している。今月からはTiVoボックスでもNetflixサービスのHDコンテンツを鑑賞できるサービスが開始された。
このストリーミング画質だが現在はWMV3よりも若干画質が良いと判断しているVC1APの375、 500、1000と1500kbpsでエンコードしている。VC1APはスクエア・ピクセルモードでエンコードされる。
Netflixでは新しいHD画質への試みとして、ピクセルベースの素材からキャプチャしても、これにスクエア・ピクセル法でない技術を載せて画質向上を試みるという。
現在のHDコンテンツは、家庭レベルのブローバンド帯域でもダウンロードに負担がかからない、VC1APの2600kbpsと3800kbpsで収めている。しかし最近の対抗馬、Vudu(専用のハードウェアを使うVOD型のサービス)や同じく専用のSTBでのコンテンツダウンロード式サービスを開始したBlockbuster、また最近HD化となったYouTubeなどの画質を意識しているようだ。
Vuduでは独自の”TruFilm”技術を採用したエンジンでエンコードした、5.1サラウンド、1080p(24fps)のタイトルをHDXフォーマットと名付けて640kbpsで配信している。Vuduサービスのタイトルは基本的には、H.264コーディックのものだ。HDXフォーマットのタイトルはまだ70タイトルほどしかリリースされていないが、画質はブルーレイに劣らず、ということで好評のようだ。
Netflixは、Microsoft社のXbox360でのHD映画配信サービスを皮切りに、TiVoやその他のサービスとのタイアップを多数予定している。Netflixはテレビ番組や映画など約1000タイトルでスタートしており、HDタイトルは300ほどラインアップしている。NBC Universal、Sony Pictures、20th Century Fox、Paramount Pictures、Warner Bros.といった、多数の映画配給会社やコンテンツ配給会社がサポートしているという。
Xbox360のユーザからはNetflixのHD画質についてあまり良い評価を得ていない。