米Envivio社は、同社の3スクリーンビデオエンコーダ「4Caster C42」でMVC(Multiview Video Coding)拡張規格を使い、3Dコンテンツをテレビ放送用に配信できるプラットフォームを実現した。
これは先週、米ラスベガスで開催されたNABにて初めて公開されたもの。MVCは3次元映像に対応するH.264/MPEG-4 AVCの拡張規格で、Blu-ray Discの3D規格に採用されている。通常、サイド-バイ-サイド方式やオーバーアンダースプリットだとオリジナルコンテンツの解像度は左右眼へ分割されて配分される(つまり解像度が半分になる)。
4Caster C42 では、解像度を減らすことなくオリジナルコンテンツの持つ解像度を保ったまま、左右眼ストリームとしてエンコードすることができるという。帯域幅制限があるネットワーク下でも、フル1080p 3Dストリームと1ペアの2Dストリームをサイマル放送として配信できる。4Caster C42は、モバイルTV、IPTV、インターネットTVの3スクリーン向けに、シングルヘッドエンドでコンテンツ配信を行えるH.264エンコーダ。
ATSC-M/H、日本地上デジタル放送ISDB-T方式をはじめ、Flash、Silverlight、Apple HTTPでiPadへもテレビ番組コンテンツの配信も可能とした。