日本デジタル配信株式会社(東京都港区、JDS)は、同社が行っている全国ケーブルテレビ事業者のモバイル等Webサイトを一括して構築・運用するサービス「Cable Gate」の更なる拡充のために、「おすすめ番組」情報をケーブルテレビ自主放送で行われているデータ放送へ提供する実験を開始することを発表した。

Cable Gateは、同社が全国のケーブルテレビ事業者のモバイルなどWebサイトを構築し、ケーブルテレビ事業者の各種サービスメニューの紹介、動画コンテンツを活用した専門チャンネルのおすすめ番組情報の提供、番組表(EPG)情報の提供、お気に入り番組の見逃しを防ぐお知らせメール(リマインドメール)の配信等を提供するサービス。実証実験を経て、2010年4月から本サービスを開始している。今回の実験は、Cable Gateで配信している専門チャンネルのおすすめ番組情報(静止画)を、データ放送へ情報提供し、テレビとモバイルの連携による相乗効果を検証するという。

Cable Gateで配信している専門チャンネルのおすすめ番組情報(静止画)をデータ放送へ情報提供する。視聴者はテレビのデータ放送よりおすすめ番組情報を見ることが可能となり、またデータ放送画面からチャンネルを選局や番組録画予約などもできるようになる。テレビ画面に表示されるQRコードを使って、モバイル向け「Cable Gate」と連携させることで、「お知らせメール」などの機能がすぐに利用できる。

本実験は、株式会社プラットイーズと株式会社メディアキャストの技術協力のもと、香川テレビ放送網株式会社のサービスエリアにおいて8月1日から9月30日までの2カ月間、実施される予定。メディアキャスト社製自主データ放送装置「DataCaster」から送出されたデータ放送画面から、リモコン操作だけでシームレスにインターネット上の同サービスサイトに遷移でき、視聴者はインターネット経由のテレビで当サービスを受けることができる。

なお、同社では、6月24日~26 日に東京・池袋サンシャインシティで開催される「ケーブルテレビショー2010」において、今回の香川テレビにおける実験システムを参考展示する。