米国ニュージャージー州にあるデザインスタジオJoe Zeff Designでは、3DCGアプリケーションLightWave 3Dを使い、6月28日週発売号のニューズウィーク誌とタイム誌の表紙デザインを制作したという。
ニュースウィーク誌では「Crude Awakening: Obama and the Tragedy in the Gulf」と題したメキシコ湾原油流出事故の特集を反映し、石油を垂らした大統領のエンブレムを表紙カバーにしている。「アメリカの州の財政危機がどう国民に影響するか」に関する特集を組んだタイム誌の表紙には、「BNKRPT “More Taxes, Fewer Services”」と書かれたナンバープレートのイラストをデザインした。
Joe Zeff Studioでは、以前からLightWave 3Dを使って雑誌表紙デザイン制作を行っており、今回のニューズウィークとタイムの他にもローリングストーンやフォーチュンや、ポルシェ、M&M、ペプシ社といった企業の広告イメージも制作している。ニューズウィークの表紙では、大統領のエンブレムの写真をマッピングした3DオブジェクトにLightWave 3Dを使って石油のしずくをエンブレムから染み出す様子を作りだし、石油のモデルの表面にライト効果を当てて仕上げた。レンダリングをして完成したデータを納品するまでに一日かからずに済んだという。
表紙を飾ったイラストのデータは中ページのイラスト制作にも利用した。Joe Zeff Studioは、iPadといったタブレット端末への新しいメディアコンテンツ展開にもLightWave 3Dを活用する計画を立てているという。