米放送事業者連盟(The National Association of Broadcasters (NAB))は、現地時間8月16日に、テレビ視聴者向け情報発信サイト「KeepMyTV.org」を開設した。視聴者達に届けられる番組について、ペイTV、ローカル局と放送局の間でどのようなことが起こっているのか、その背景を視聴者達へ伝えることを目的としている。

米国には、1992年より執行されたケーブル法令の一部として「Retransmission consent(再伝送同意)」という規則が1994年より義務付けられている。ケーブル運用者は、必ずローカル局番組を放送しなければならないという規則の中、ペイTV事業者やローカル局は、各自で提供する番組を確保するため、番組制作権利を持つ米放送局と交渉しなければならない。放送局で放送している大人気番組が、視聴者が加入しているケーブルサービスからは観られないこともある。また、ローカル局が提供する天気予報や地方密着のニュースといった、災害時のライフラインに関連する情報提供についても、視聴者達によって大きく変わってくるという。

このサイトは、デジタル放送化によってテレビ視聴が困難となった家庭へデジタル放送受信する方法を提供するほか、どのような番組を視聴したいかといった、視聴者側から情報収集を求める場ともなっている。