米三大ネットワークの一つ、米ABCとアカデミー賞の組織幹部が現地時間2月24日、ABCがアカデミー賞の国内放送権を2020年まで延長することを明らかにした。この締結は、2005年に締結した、2014年迄の放送権を2020年まで延長した内容で、アカデミー理事会の会議で承認された。
ABCは現在、ウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下である。ディズニーとしての国際的放送権については別の契約となっており、こちらの期間は2014年で保留となっている。今回の契約費など財政的内容は明らかにされていない。ABCは1976年以来、アカデミー賞授賞式の模様を放送しており、昨年は約4170万人の視聴者数があった。2008年の最低視聴者数よりは若干伸びつつも、1990年代では常に4500万人の視聴者数を保っており、近年は視聴者数の伸びが課題となっている。
視聴者数のピークが下がったとしても、アカデミー賞は広告収入源としては非常に大きいという。2000年前は4800万ドルだったが、2007年までには8000万ドルまで拡大している。ABCでは、過去2年は景気減退の影響で15%ほど収入が下がったが、30秒スポットの広告売買の増加がみられているため、今年の広告収入額は、8000万ドル台に戻る予測をしている。