ビクター・JVCは、24p対応フルHD 3D撮影が可能なハンディタイプの二眼式業務用3Dメモリーカメラレコーダー「GY-HMZ1」を9月下旬より発売する。メーカー希望小売価格はオープンで、市場参考価格は262,500円。

GY-HMZ1は、F1.2の「GTレンズ」と1/4.1型332万画素の裏面照射型CMOSセンサーを左右独立して搭載。光学ズームは3D撮影時は5倍、2D撮影時は10倍まで対応する。手ぶれ補正機能は従来の電子手ぶれ補正の他にアクティブモードも搭載した。本体内部では同社の高画質画像処理エンジン「FALCONBRID」が、左目用、右目用の映像信号を1チップで高速処理することで34Mbps記録を実現したほか、左右の映像位置の誤差検知、視差調整などカメラコントロール能力も向上したとしている。撮影データは内蔵メモリー(64GB)またはSDメモリーカードを選択して記録する。

視差調整機能はオートとマニュアルに対応。オートの場合はブロック単位の視差検出を用いた独自のアルゴリズムにより自動視差調整が行われ、レンズから被写体までの距離に合わせて適正なコンバージェンスポイントを自動で調整する。3D撮影時は、左目用、右目用の映像をそれぞれフルHDで3D記録できる独自規格のMPEG-4 MVC方式(HQモード:1920×1080×2 24p/VBR 34Mbps、THRモード:1920×1080×2 60i/VBR 34Mbps、TSRモード:1920×1080×2 60i/VBR 22Mbps)のほか、AVCHD規格のサイド・バイ・サイド方式の3D記録も可能としている。

60iでの記録だけでなく24p記録にも対応し、シネマモードの設定も行える。2D記録モードではAVCHD規格によるUXPモード(24Mbps)、XPモード(17Mbps)、SPモード(12Mbps)、EPモード(5Mbps)での撮影が可能。また、3D記録モードではMPF形式で最大2メガピクセル(1920×1080)、2D記録モードではJPEG形式で最大2.9メガピクセル(2304×1296)の静止画撮影も可能だ。

なお、独自規格のMPEG-4 MVC方式で記録された3D画像ファイルを、左目用、右目用に分離する専用ソフトウェア「3D to LR Converter」が標準添付され、既存の3Dノンリニア編集環境にもスムーズに対応できるものとしている。

本体には3.5型92万画素「グラスレス対応3Dタッチパネル」液晶モニターが搭載されており、3D撮影で必要な映像の奥行き感、飛び出し感の確認を、専用メガネをかけずに液晶モニターで行えるほか、白飛びを識別できるゼブラパターン表示などの撮影アシスト機能を搭載している。

本体上部には、取り外し可能なハンドルにマイク音声入力用のXLR端子を2系統装備。本体背面にはマニュアル調整ダイヤルを配置し、3D撮影時に必要となる左右映像の視差調整や、フォーカス、アイリスなどの操作が行える。