Netflixの対抗馬といわれる新たなオンラインVODビデオサービス「VDIO」が、いよいよ水面から顔を出してきた。公式なローンチ声明はまだ出されていない。

スカイプ創立者のJanus Friis氏を筆頭に、元ナップスター、アパッチ、KaZaA、JoostそれにマイクロソフトTVガイドのエクスパートの名前がつらなるVDIOのビジネス開発は、2010年10月にWBSというプロジェクト名のもと、560万米ドルの資金調達をして進められていた。VDIOは現在、サンタモニカと英国に拠点を置いている。

VDIOはフリー音楽ダウンロードサービス「rdio」のビデオバージョンのような印象をうける。VDIOのサイトに行くと、ダーク・ナイト、ベスト・キッドやテレビ番組のマッド・マン、ブレイキング・バッドなど、毎回違ったコンテンツのシーンがトップページとしてスプラッシュされ、ワーナー、AMC、ショウタイム、ソニーやFox配給のコンテンツを持ち合わせていることをうかがわせる。

Facebookアカウントを通してサイトにログインできる仕組みとなっているが、現在は英国内のみアクセス可能となっているようだ。まだ英国でも実際のサービスは開始されておらず、英国内からのアクセスだと「Coming Soon」が表示される。試験的に開始されるのは目の前だという。

VDIO立ち上げの背景には、rdioも関わっているようだ。GigaOMによれば、VDIOのトレードロゴマークの申請元をたどると、2009年に特許申請を提出したのはPulser Music Service社というrdioを立ち上げた際に関係した企業だという。またrdioの創立者Janus Friis氏も携わっていることも否めない。

(山下香欧)