ソニー株式会社が今年1月より出荷を開始したCineAltaカメラF65による初の映画制作を開始したと発表した。F65は8K CMOSイメージセンサーを搭載し、4K映像を撮影できるデジタルシネマカメラ。
この映画は、M・ナイト・シャマランが監督し、ウィル・スミスが主演するSF映画「After Earth」(邦題未定)で、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから来年公開予定。作品は中央アメリカのコスタリカ共和国で2月にクランクインして以来、撮影が続いており、シャマラン監督はF65による撮影体験について以下のように語ってる。
「フィルム制作を続けてきて、生涯「フィルム人」だと思っていた自分にとって、驚異的な(カメラである)F65との出会いは、これ以上にない喜びです」
「このカメラはデジタルでありながら、温かみと人間性があります。それが私にとって、とても重要なことなのです」
「このカメラを選んだのは自然な描写を伝えられるためと、ラティテュード(露光範囲)が広いためです。(撮影現場の)ジャングルや森林はとても暗いので(フィルムよりも感度の高い)F65を選びました」
「映画に求める望み通りの映像が実現されており、また映像制作ワークフローも効率的です」
なお、今作はフィルムでの映画製作を続けてきたシャマラン監督にとって初のデジタルによる映画撮影作品となる。今回の作品以外にも少なくともF65を映画制作に採用する予定で、近く新作のプロジェクトが開始される予定。