中央がREDカメラ自身のディスプレイ、右がSAMURAI BLADE
ATOMOS社は入力にHD-SDI系統を持つ10bitハイエンド志向のカメラマウント式フィールドレコーダ「SAMURAI BLADE」をNAB2013で初公開した。5インチのディスプレイに325DPI、1280×720解像度のIPSタッチスクリーンパネルを採用したことで、従来の製品ラインが採用していたLEDに比べシャープで鮮明なスーパーブラックを表示する。ディスプレイには、ベクトルスコープ と 波形モニター表示機能が備わり、RGBおよび輝度パレードを表示できるようになった。記録媒体は、2.5インチのSSDもしくはHDDから選べる。独自OSは最新の5.0を搭載、Apple ProResもしくはAvid DNxHDコーデックでカメラから直接収録データを記録する。
ラックマウント式のHD-SDI入力を持つ、ポータブルレコーダ「RONIN」も最終デザインを初公開した。5インチの800×480タッチスクリーンモニターから直接カメラのコントロールが可能。タイムコードおよびトリガー付で記録することができる。
またラックマウント可能なACのHDMI/HD-SDIコンバータも合わせてリリースする。現行のバッテリー電源のコンバータと同じく、1系統はHDMIからHD-SDI、残りの系統はHD-SDIからHDMIへ変換する。テストパターンジェネレーターも搭載している。SAMURAI BLADEの出荷は6月、RONINおよびCONNECT-ACの出荷は5月を予定している。
CONNECT-AC 2機種
ラックマウントしたRONINとCONNECT-AC。CONNECT-AC専用のブラックパネルもサードパーティから用意されている
さらにNINJA 2対応DSLRカメラに、新しくCanon 5D MarkIIIが仲間入りした。HDMIエンベデッドのタイムコード情報をCanon 5D MarkIIIからNINJA 2に送り、Canon 5D MarkIIIの録画ボタンに連動(トリガーコントロール)し、NINJA 2 で同時収録が実現(写真左)。D4 、D800ででクリーンなHDMI出力機能を搭載し先行したNikon(写真右)は、より低価格な幅広い機種(~D3200)にクリーンなHDMI出力機能を搭載し、対応機種を拡大した。
(山下香欧)