Appleヨーロッパ地域のオンラインストアに突然現れた32型のシャープ4K UHD LEDモニターは、今でもさまざまな憶測を呼んでいる。11月30日から英国や他ヨーロッパ向けのオンラインストアに3499ポンド(約55万円)で登場した。ページは既に引き下げられている。

オンランストアに現れた紹介ページには、「With its 32-inch class(31.5-inch diagonal)screen size,3840×2160 high definition resolution and energy efficient edge-lit LED backlight, the Sharp PN-K321 monitor is ideal for professional applications where it’s essential to view detailed information displayed with precision」と記載されている。

131216_Sharp_PN-K321_monitor.jpg

このシャープの4KディスプレイモデルはIGZO技術が搭載されたものである。このシャープ社の製品であればDisplayPortには対応しているが、Apple PC側のMini DisplayPortと接続するためサードパーティーからのアダプターが必要になる。

131216_auo-4k-panel-listing.jpg

Apple社情報に詳しいMacRumorsでは、Apple社は独自の4Kディスプレイを発表するための前置きであったのではないかとする。Apple社のディスプレイサプライヤーである台湾AUO社では現在、DisplayPort(eDP)対応の27~32型4K AVHA(Advanced Hyper-Viewing Angle)ディスプレイの製造準備をしているという。生産開始が始まるのは来年春の予定とされている。

新Mac Proは20Gb/s高速転送を実現するThunderbolt2技術を搭載し、マルチ4Kディスプレイに対応する。そこに最新DisplayPort対応の4Kディスプレイが登場すれば、4K映像出力を4Kディスプレイにそのまま再生でき、4K映像制作の作業環境が充実することが期待できる。

一方、Dellでも同様にIGZO技術を採用した4Kディスプレイ「UP3214Q」をリリースした。米国では3500ドル。こちらは標準でDisplayPort(version 1.2a)とMini DisplayPortそしてUSB 3.0が装備されている。

(山下香欧)