昨年秋に発表された株式会社ザクセルの4Kリプレイ・サーバが、米国の放送局で先駆けて採用された。本リプレイ・サーバは4Kカメラを利用したスポーツ中継などでスローモーションを含めたインスタントリプレイが可能なライブプロダクションサーバとしても活用できる。今回の使用目的は、別途作成した画像を合成するために必要な映像を非圧縮で再生するためだという。

本サーバには、ベースバンドで4Kカメラなどからの映像ソースを入出力する3G-SDIがそれぞれ4系統あり、4K(3840×2160)10ビット4:2:2、59.94pの信号を非圧縮で入出力できる。音声は、24bit,48KHz、エンベデッド8チャンネル。

内部記録は、内部ストレージを無限長の仮想テープとして構築した上で実行するため、ストレージ容量がフルになるとループで上書きし、記録していくようになっている。

サーバのオペレーションには、JLクーパーのコントローラとのインターフェースがとれており、MarkIn/Outをつけてクリップ登録をしてリプレイができ、再生速度をTバーで制御しながらスローモーションリプレイを行うことが可能。内部ではAVIファイルとしてストレージに記録される。ストレージはSSDで標準は1TBまで(6分)、最大16TBまで拡張ができる(最大記録時間105分)。

(山下香欧)