オートデスク株式会社は、「Autodesk Maya 2015」および「Autodesk 3ds Max 2015」などの3DCGアニメーション制作ソフトウェアの新バージョンと、これらをパッケージにした「Autodesk Entertainment Creation Suite 2015」を2014年4月14日より出荷開始する。
製品の主な特長や提供価格、内容構成は下記の通り。
(価格はいずれも税抜希望小売価格)
■Autodesk Entertainment Creation Suite 2015のラインアップ
Autodesk Entertainment Creation Suite Standard 2015内容構成
永久ライセンス:805,000円
レンタルプラン:3カ月126,000円
- Autodesk Maya 2015
またはAutodesk 3ds Max 2015- Autodesk MotionBuilder 2015
- Autodesk Mudbox 2015
Autodesk Entertainment Creation Suite Ultimate 2015内容構成
永久ライセンス:950,000円(新価格)
レンタルプラン:3カ月148,000円
- Autodesk Maya 2015
- Autodesk 3ds Max 2015
- Autodesk Softimage 2015
- Autodesk MotionBuilder 2015
- Autodesk Mudbox 2015
■各ソフトウェアの主な新機能
Autodesk Maya 2015
永久ライセンス:510,000円
レンタルプラン:1カ月32,000円より
- 液体効果をシミュレーションするプロシージャエンジン「Bifrost」を搭載、フォトリアルなレンダリングも可能
- ヘア、ファー、羽をスタイリングするXGenプリミティブジェネレータを搭載し、nHairツールセットによるシミュレーションが可能
- クアッド描画ツールやマルチカットツール、ベベル機能などを改良することにより、モデリング機能を大幅に向上
- Pixar社のOpenSubdivを利用してサブディビジョン結果を正確にレンダリング可能
- ShaderFXリアルタイムハードウェアシェーダエディタにより、高度なビューポートシェーダ(HLSL、GLSL、CgFX)の構築が可能
- 多面体ボクセルバインディング手法を搭載し、短時間で高精度な結果を生成可能
Autodesk 3ds Max 2015
永久ライセンス:510,000円
レンタルプラン:1カ月32,000円より
- 超高解像度メッシュの扱いを軽量化し、テクスチャベイキングを高速化するなど、ビューポート機能を向上させ、膨大なデータセットでも高速かつ快適に作業可能
- ActiveShadeプレビューレンダリングで新たにmental rayをサポートし、機能を拡張
- 実際に存在するものをキャプチャした大量のデータセットをポイントクラウドデータとして読み込んで表示、レンダリングが可能。当社の製造業/建設業向けソフトウェアと組み合わせて幅広いワークフローに利用可能
- 様々なシーン管理モードを追加してシーンエクスプローラに一元化。効率的なレイヤ管理が可能
- ポピュレート群衆作成機能に座るモーションを追加
- Pythonスクリプト言語をサポートし、MAXScriptおよび3dsMaxのコマンドラインから実行可能
Autodesk Softimage 2015」(Suite同梱のみ)
- Alembic 1.5キャッシュフォーマットに対応
- ICEシーンの読み込みやビューポートでの大量データ選択速度を改善し、パフォーマンスを向上
- mental ray 3.12をサポートしてプログレッシブレンダリングに対応
- 入力のオートコンプリートやタブキーによるノードアクセスを可能にして使い勝手を向上
Autodesk MotionBuilder 2015
585,000円
- マイクロソフト社Kinectのプラグインを搭載、簡易モーションキャプチャと音声認識による制御が可能
- カメラプロパティへのキーフレーム設定が可能
- 117種類にもおよぶモーションクリップのライブラリをサポート
- Flexible Mocap機能でスケルトンの角度調節が可能
Autodesk Mudbox 2015
110,000円
- 既存のメッシュから左右対称のメッシュ作成が可能
- カリパスツールにより、モデルまたはカーブ上の2点間の距離計測が可能
- スカルプトレイヤ、ペイントレイヤにおいてレイヤグループ機能が実行可能
Autodesk Maya LT 2015
永久ライセンス:110,000円
レンタルプラン:1カ月7,000円より
- Send to Unity機能で3Dアセットをポリゴン制限なしにUnityプロジェクトのアセットフォルダに直接書き出し可能
- ポリゴン制限を25,000から65,000に増加
- 当社クラウドサービスとの連携を向上、異なるツール間のデータ共有が効率的に
- Pixar社のOpenSubdivを利用してサブディビジョン結果を正確にレンダリング
- 新しいUV編集ツールを採用、モデリング作業の効率を向上
- Mayaのスクリプト言語「Maya Embedded Language(MEL)」スクリプトをサポート、反復的かつ複雑なタスクを簡素化し、チームメンバーとの効率的なワークフロー共有が実現
また、2014年4月17日〜18日に各ソフトウェアの新バージョンを紹介するイベントを秋葉原UDXシアターおよびライブストリーミング中継にて開催する。詳細は以下の通り。
■The day of Maya
日時:4月17日(木)13:30–17:30
内容:Mayaの新バージョンデモ
株式会社ポリゴン・ピクチュアズ「Mayaによる『シドニアの騎士』制作事例紹介」
■The day of 3ds Max
日時:4月18日(金)13:30–17:30
内容:3ds Maxの新バージョンデモ
株式会社フロム・ソフトウェア「3ds Maxによる『Dark Souls ll』制作事例紹介」
イベントへの参加は無料だが、事前の申し込みが必要。詳細は下記のイベント公式ページにて確認してほしい。
http://area.autodesk.jp/event/