パナソニック株式会社は、4K動画撮影が可能なミラーレス一眼カメラ「LUMIX GH4」の業務用インターフェースユニット「AG-YAGHG」同梱モデル「AG-GH4U」を2014年4月24日より発売する。あわせて業務用インターフェースユニットAG-YAGHGも単体で発売する。メーカー希望小売価格はオープン。
LUMIX GH4は、新開発のイメージセンサーと新画像処理ヴィーナスエンジン搭載により、感度・解像・階調・色再現が向上しているという。加えて、ミラーレス一眼として初めて4K動画撮影が可能となっている。
業務用インターフェースユニット「AG-YAGHG」
業務用インターフェースユニットAG-YAGHGは、デジタルカメラGH4に業務用カメラレコーダー同様のインターフェースと操作性を追加するための拡張ユニット。業務用4K/HDモニターや、業務/HDレコーダーと接続するためのSDI出力端子、業務用マイクロホンや音声ミキサー等と接続するためのXLR音声入力端子を装備している。
GH4は約1600万画素LiveMOSセンサーを搭載しており、読み出しスピードを高速化し、従来機種GH3比で2倍の速度を実現し、電子シャッターや動画撮影で、動いている被写体を撮影した時に生じるゆがみ(ローリングシャッター歪み現象)を大幅に抑制したとしている。4K動画記録モードとして、UHSスピードクラス3対応SDカード(64GB/32GB:RP-SDUC64GJK/SDUC32GJK、4月18日発売予定、オープン価格)にMOV/MP4ファイルフォーマット(100Mbps,H.264 IPB方式)で記録。信号フォーマットはC4K:4096×2160、24.00pと4K(QFHD):3840×2160、23.98p/24.00p/25.00p/29.97pに対応している。
フルHD動画記録モードとして、MOV/MP4(All-Intra:約200Mbps/IPB:約100Mbps/約50Mbps)に対応。また、AVCHD Progressive(最大約28Mbps)/AVCHD(最大約24Mbps)をサポートしている。信号フォーマットは1920×1080、23.98p/24.00p/25.00p/29.97p/50.00p/59.94pに対応。HD動画撮影時、スローモーション撮影やクイックモーション撮影が可能なVFR記録機能を搭載している。また、動画撮影をサポートする機能として、業務用カメラ同様に白とびを警告するゼブラパターン表示機能や、フォーカス合わせをサポートする、MF時およびAF+MFでMF中に、ピントのピーク位置が色つきで表示されるピーキング機能を搭載している。
システム図
AG-YAGHGは、高画質10bit 4:2:2、SDI Quad Link 4K(BNC×4、Square Division方式)に出力対応し、業務用4Kレコーダーや4Kモニターに接続可能。コネクタ抜けを防止するBNCコネクターを使用したSDIによる最長100mの非圧縮映像の伝送(同軸ケーブル)が可能だ。また、AG-YAGHGは、HDMI(4K/HD)出力を搭載しており、SDIを出力しながら並行して、HDMIを搭載する業務用モニター/テレビなどに接続してモニタリングすることが可能。
AG-YAGHGの端子部分
また、業務用マイクやライン音声収録に対応しているおり、業務用音声入力(XLR 3ピン×2、LINE/MIC/+48V切替、2ch)と音声マニュアルボリューム、レベルメーターを搭載している。ファントム電源対応の業務用マイクロホンや、音声ミキサー音声調整をダイレクトに操作することができる。さらに、外部タイムコード入力(BNC×1)に対応しており、複数台のカメラを使用するマルチカメラ収録時、タイムコードを同期させて収録することができる。DC12V電源入力を装備し、大容量の業務用バッテリー(他社製)が使用可能だ。