北京出身のKinefinity社から、スーパー35mm CMOSセンサーを搭載した6Kと4KシネマカメラがNAB2014にて一般初公開された。
写真左:KineMAX、写真右:KineMINI
KineMAXは、Blackmagicのカメラと同じくCinemaDNGベースに対応、6K非圧縮と圧縮CinemaDNGで記録できる。ダイナミックレンジで14ストップ、1080pで100fpsのHFRに対応。KineMINIは4Kまで。ダイナミックレンジで13ストップ、1080pで100fpsのHFRに対応。また両モデルとも、GoProが採用しているCineform RAWでもリアルタイムで記録できる。PL、ニコン、キヤノンEF、BFマウントに対応。ISOはベース800~20480。フレームレートは6fpsから100fpsまで、精度0.001fpsでカスタム設定できるようになっている。アナモルフィック・レンズにも対応。たとえば6Kショットで1.5:1レンズを使えば、9K:3Kの映像表現が可能になる。
記録デバイスには2K RAW@24fpsで90MB/sの帯域転送能力を持つSATA「KineMAG SSD」が64/128/256GBと揃っている。256GBモデルで48分、Cineform RAWで280分収録できる。
カメラ本体はKineMAXが約10000ドル、KineMINIは3000ドルより(先行予約価格)。これにHFR、3G-SDI、Wi-Fi対応のオプションや電源、グリップ等を備えた各種パッケージキットがラインアップ。正式出荷は2014年5月を予定しているという。主な仕様は以下の通り。
■6K KineMAX
- 5760X3240スーパー35 CMOSセンサー
- PL、Nikon、Canon EF、B4マウント
- 12bit 6K(30fpsまで)
- 4Kハイスピード@3K/30fps、2K/100fps
- クロップモード:4K/50fps、3K/60fps,2K/10fps
- 1080p/720pオプション
- 14ストップ(6Kダイナミックレンジ)
- 16ストップ(3Kピクセルビニング)
- 非圧縮CinemaDNG 6K
- 圧縮Cineform RAW
- SDI/HDMIポートx2
- SSDスロットx2
- XLR、USB、ヘッドフォンポート
- 光学ローパスフィルター(6K、クロップ/スケールモード)
■4K KineMINI
- 4Kスーパー35 CMOSセンサー
- PL、Nikon、Canon EF、B4マウント
- 12bit 4K、14bit 2K
- 4K非圧縮&圧縮CinemaDNG
- 2K Cineform RAW
- 4K RAW(30fpsまで)
- 1080p(100fpsまで)
- 13ストップ(2Kダイナミックレンジ)
- HDMIポートx2
- SSDスロットx1
- USB 3.0ポートx2
- ビルトインWi-Fi
(山下香欧)