シリコンイメージは、8K映像をケーブル1本で伝送可能なsuperMHLとHDMI2.0に対応したポート・プロセッサー「SiI9779」を発表した。
SiI9779は、MHLコンソーシアムが発表したMHLの新規格superMHLと、HDMI2.0に対応したポート・プロセッサー。解像度は8K/60fps、ディープカラー/BT.2020に対応。SiI9779がサポートする機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- ディスプレイアプリケーション用のsuperMHL入力1つとHDMI2.0入力3つ
- STBなどのソースアプリケーション用のsuperMHL出力1つ
- superMHL仕様に基づく8K 60fpsのビデオ解像度
- 新しい32ピンのリバーシブルsuperMHLコネクター
- MHL代替モード対応のUSB Type-C
- ハイダイナミックレンジ(HDR)、ディープカラー、BT.2020
- オブジェクトオーディオ–Dolby Atmos、DTS:X、3Dオーディオ、オーディオオンリーモード
- 高ビットレートの音声抽出
- HDCP 2.2のプレミアムコンテンツ保護
superMHL
superMHLは、消費者向け電子機器/モバイル機器向けのMHLの新規格。最大8K/120fpsの映像伝送が可能で、48ビットまでの色深度をサポート。Dolby Atmosなどのオブジェクトオーディオにも対応しており、40Wの充電機能や、USB Type-C仕様サポートのMHL Altモードを搭載している。32ピン・コネクターは映像やデータの伝送と充電を同時に行うことが可能。プラグの向きやケーブルの方向を気にする必要がないリバーシブル設計となっている。また、superMHLは先行版のMHL1/2/3仕様との後方互換性を装備。コンテンツ保護規格HDCP 2.2にも対応しているため、コンテンツを安全に配信できるとしている。
また、MHLコンソーシアムとシリコンイメージは、今回のSiI9779発表にあわせ、3月17日に東京・大手町のアーバンネット大手町ビルにてsuperMHLに関する記者会見を開催した。同記者会見では、superMHL規格の詳細説明やテクノロジーデモや、SiI9779の詳細紹介、superMHLのデモ展示が行われた。
MHLコンソーシアム プレジデント ロブ・トバイアス氏。MHLコンソーシアム プレジデントのロブ・トバイアス氏より、superMHLの概要紹介が行われた。CES2015の会場でsuperMHLを搭載したサムスン社製8Kテレビを展示を行い、会場で上映した映像などもあわせて紹介していた
シリコンイメージンジャパン株式会社 代表取締役 竹原茂昭氏。Lattice Semiconductor社への子会社化の紹介、SiI9779の概要説明などが行われた
SiI9779が組み込まれた装置にsuperMHLをつなぎ、4K映像の伝送デモを行っていた