ATOMOSは、2015年4月13日から16日(米国時間)に米国ラスベガスで開催中のNAB2015にて、5月末に予定している同社のモニター一体型4K対応ポータブルレコーダー「SHOGUN」の次期ファームウェアアップデートAtomOS 6.3の新機能を発表した。アップデートの内容は下記の通り。

  • カスタムメタデータタグ付け機能
    任意の文字を設定したメタデータを収録したファイルに設定可能。編集ソフト上でメタデータとして読み込む事ができ、検索も可能。
  • プリロール(プリレック)機能
    HDで約8秒、4Kで約2秒間RECボタンを押さずにバッファ記録を行い、REC開始と同時にバッファ分も含めて収録する。
  • タイムラプス機能
    撮影の間隔を設定するだけでなく収録時に何フレーム記録するか設定可能。早送りと通常再生を混在させた映像表現が可能なほか、収録後すぐにビデオとして再生して確認も行える。
  • プレイリスト設定機能
    従来のファイル単位での再生だけでなく、選択したファイルの一括再生や、個々のファイルで再生区間を設定し、それを連続再生させることが可能。
  • HDMI/SDI出力に3D LUTを適用可能
    AtomOS 6.2ではSHOGUN本体のモニターでのみ適用可能だった3D LUTが、HDMI/SDIの映像出力にも適用可能。
  • アナモルフィックアスペクトレシオ対応
    アナモルフィックレンズを使用した収録時、シネマスコープ(2.39:1)のアスペクト比でモニター表示する機能を装備。Panasonic GH4ファームウェアV.2.2でのアナモルフィックモードでのモニタリングに対応。また、2倍、1.5倍、1.33倍それぞれの倍率のレンズに対応したモニタリングモードも予定している。
  • RAW to ProRes収録機能
    Sony FS RAW(FS700、FS7)、Canon RAW(C500、EOS C300 Mark II)をディベイヤー処理と3D LUT適用を行い直接ProResファイルとして収録(AtomosOS 6.3では、Sony FS RAWから対応、Canon RAWは6.4以降で対応予定)。
  • ゲンロック
    背面のゲンロック入力により、マスタークロックに同期した再生が可能となる。複数の再生機による同期出力により、マルチ画面による映像再生や放送局のプレイアウト用途にも対応する。

また、AtomOS 6.3以降のファームウェアアップデートでは、2015年6月末に非圧縮4:2:2記録(HD)のサポート、Canon RAW、ARRI RAW、AJA CION RAWのCinemaDNG記録の搭載、6月中旬にはDCI解像度記録のサポート、Sony FS RAWのCinemaDNG記録機能の搭載が予定されている。