Blackmagic Designの発表によると、テキサス州オースティンに拠点を置くコンサートフィルム・テクノロジー会社TourGigsが、ジョージア州アトランタで開催された今年の「Shaky Knees」および「Shaky Boots」ミュージックフェスティバルにて、同社のATEMスイッチャー、HyperDeck Studio、Mini Convertersを使用して巨大スクリーン用映像の提供およびすべてのパフォーマンスの収録・アーカイブを実現したという。
今年3周年を迎える「Shaky Knees」フェスティバルでは、トップレベルのインディーズ/オルタナティブ・ロックアーティストたちがパフォーマンスを披露。5月8日~10日に開催された今年の同フェスティバルには、The Strokes、The Avett Brothers、Wilco、Ryan Adamsなどのアーティストが出演した。また、同フェスティバルのカントリーミュージック版である「Shaky Boots」は今年が初開催となり、5月16日、17日に行われた。こちらのフェスティバルには、Blake Shelton、Brad Paisley、Dierks Bentley、Rascal Flattsらが出演した。
TourGigsの共同創設者/パートナーであるジェイク・サクスベ氏によると、各パフォーマンスの収録中、4つのステージで合計8~10台のカメラを使用し、さらにグラフィック用にコンピューターからのHDMIフィードをATEM 1 M/E Production Studio 4Kに送信したという。これらのカメラのうち数台はスイッチャーにSDIケーブルで接続され、残りは光ファイバーケーブルが使用された。TourGigsはまた、2台のATEM Studio ConverterをAVラックに設置して、光ファイバーケーブルの映像をATEM 1 M/E Production Studio 4Kに接続した。
サクスベ氏:ATEMスイッチャーに接続した8~10台のカメラには、カメラバッテリーとコンバーターを搭載したカスタムメイドの「コンバーターボックス」を接続しました。各ボックスにATEM Camera Converterを搭載したので、あらゆるHDMI/SDIカメラをボックスに接続することができました。このコンバーターボックスを使って、カメラフィードをHDMI、SDI、光ファイバーに変換したのです。これによりカメラを会場のどこにでも素早く設置することができるようになり、非常に柔軟性のある多目的システムを構築できました。
TourGigsのチームは、ATEM 1 M/E Production Studio 4Kスイッチャーから、フェスティバル会場に設置された22×12フィートのビデオスクリーンにプログラムフィードを送信し、さらにHyperDeck Studioを使用して収録し、2台のPTZカメラの映像を収録するため、2台のHyperDeck Studioレコーダーを追加で使用した。また、Shaky Kneesでは、ドローンにマウントしたカメラも使用。これはMini Converter HDMI to SDIを介してATEMスイッチャーに接続した。
サクスベ氏:Blackmagic Design製品の素晴らしい点は、非常に信頼性が高いのに低価格であること、そして自由に拡張できるということですね。ATEM 1 M/E Production Studio4Kは、他のスイッチャーと比べて巨大スクリーンでの遅延が少なかったんです。Blackmagic Designは、非常に便利で、組み合わせて使用できる製品が多くあります。私たちは1ヶ月で100以上のイベントを撮影することもありますが、Blackmagic Design製品がなければ、これは不可能でしょう。
現在、フル4Kのワークフローへと移行していますが、私たちはすでに2年ほどATEM 1 M/E Production Studio 4Kを使用しているので、HDから4Kへの移行が負担になるようなことはありません。Blackmagic Design製品は、当初から4Kに対応していたのですから!