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Blackmagic Designの発表によると、ティモシー・ウッドワード・Jr監督の新作映画「アルティメット・エージェント」のすべての撮影がBlackmagic URSA PLカメラで行われてたという。現代の西部劇とも言える同作品は2015年に発表され、ドルフ・ラングレン、ジョニー・メスナー、ヴィヴィカ・A・フォックス、ダニー・トレホらが出演。グレーディングにはDaVinci Resolve Studioが使用された。
「アルティメット・エージェント」は、ジョニー・メスナー演じるブライアン・バーンズの物語。怪我をした状態で砂漠で目を覚ますと、周りには8人の遺体。車には400万ドルの現金と、大量のコカイン。しかしどうしてそこにいるのか、いったい何が起こったのが、一切の記憶がない。ブライアンは、悪名高い麻薬密売組織のボス、マテオ・ペレズ(ダニー・トレホ)、麻薬取締局の捜査官ルーカー(ドルフ・ラングレン)、汚職保安官シェリフ・オルソン(マイケル・パレ)らに追われるというストーリー。
「アルティメット・エージェント」の監督を務めたのは、ティモシー・ウッドワード・Jr 氏。同氏はこれまでに数多くのテレビ番組や映画で、パブロ・ディアス氏の撮影技術と共に出演、監督、プロデュースを行っている。同作品はカリフォルニア州の様々な場所で撮影され、制作チームは現代的な西部劇のルックと雰囲気を作り上げるために試行錯誤したという。全体的にハイコントラストで、1970年代の西部劇に見られる有名なスパゲッティを連想させるシーンも作成された。
ディアス氏:「アルティメット・エージェント」は、その多くのシーンで銃や爆発が使用される、アクション満載の映画です。たくさんのシーンで、実際に火を使いました。多くのデジタルデンサーでは問題になっていたかもしれません。しかしURSAはグローバルシャッターに対応しているので、あらゆる光、爆発、急なカメラの動きにも、問題なく対応できました。他のデジタルカメラではジェロエフェクトが生じてしまいます。今回の映画では他のカメラでは問題となってしまうシーンが多かったので、URSAを使用できて非常に良かったですね。
URSAの2つ目のモニターも、撮影全体を通して便利でした。カメラマンに近い方のモニターをスコープ(ヒストグラム)として使用し、メニューシステムにすばやく簡単にアクセスできました。外側のモニターは、カメラアシスタントのターニャ・エスピノーサにとって必須でした。メインのモニターに影響をまったく与えずに、メニューに簡単にアクセスし、必要な調整を行えました。URSA はProresで収録できるので、プストプロダクションにおけるあらゆる面で望ましいファイルを信じられないほど簡単に保存できました。
同作品でディアス氏は、URSAを2台AカメラおよびBカメラとして使用し、Schneider社のCine-Xenarレンズで、ProRes 4444で撮影した。
ディアス氏:撮影監督にとって、カメラの能力を十分に理解して使用し、最大限のイメージを得ることが重要です。私たちは特定のパラメーターを使用して中間トーンを引き出し、自然で美しいイメージを作り上げることができました。URSAの持つ、中間トーンおよび正確な肌のトーンを維持/再現できる機能は秀逸ですね。時おり、多くの人々がイメージにとって一番大切なものを忘れてしまいます。それはリッチで広い中間トーンです。ここが、URSAが特別な存在である理由です。