2014年6月2日のChannel 4K放送開始セレモニー

次世代放送推進フォーラムは2015年11月27日、124/128度CS衛星を利用した4K試験放送「Channel 4K」を2016年3月31日に終了することを発表した。

昨年6月1日に開局したChannel 4Kは、4K放送用機材の開発および運用方法、4K番組コンテンツ制作など実験的な取り組みを行い、数々の実証と推進を重ねてきた。同年には平行して「アクトビラ」「J:COMオンデマンド」「ひかりTV」「フジテレビオンデマンド」で4K VOD実用サービスが開始され、2015年に入ってから「スカパー!4K 総合」「スカパー!4K 映画」の2チャンネルが開局している。更にこの12月には、ケーブルテレビ業界共通の4K専門チャンネル「ケーブル4K」の開局が予定されている。

NexTV-Fでは、このような各社で始まった次世代放送サービスを見据え、試験放送としての役割を果たしたものと捉え、Channel 4Kの放送を終了することに踏み切ったと説明している。そして今後も次世代放送の発展や推進のために取り組んでいくという。事実、総務省の4K/8K推進に向けた新ロードマップによると、来年にはBSでの4K/8K試験放送が、NHKともう1社で開始される。そして2018年にはBSと新たな110度CS左旋で4K実用放送を開始する予定が組まれている。

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なお、Channel 4Kの視聴者への終了告知は、2月22日より放送内で告知テロップを使って案内していく。またダイレクトメールも1月と3月に郵送する予定。

(山下香欧)