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CES2016で360Herosから発表された、最新のGoPro専用の水中VRリグ「360Abyss v4」を紹介する。360Abyss v4は、マルチ台数のGoProカメラを遠隔で同期制御できるBullet360ボード(基盤)をリグとして初めて実装している。
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Bullet360のポートにGoProカメラを接続することで、一度に全部のカメラの電源オンオフ、カメラシャッター、録画オンオフができる。Bullet360は、GoPro HERO3+ Black Edition、HERO4 Black Edition/Silver Editionモデルが使用でき、物理的には50台以上でも同期制御が可能だという。360Abyss v4以外にも、トータル7,500×3,750解像度まで可能なPro6をはじめ、Pro7、そして12,000×6,000まで可能なPro10でも対応できるほか、夏前にリリース予定の3D立体VRリグPro16でも対応する。
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360Abyss v4は、6台のGoProを実装し、2.7K(4:3W)モード設定で360°VR用に8K 30fpsの映像出力が可能だ(GoPro Hero4 Black Editionの場合)。前述したように、海中500mに潜っているリグ内のカメラを水上の船や水中の潜水艦やROVから、遠隔で同期制御することができる。また水中にカメラと一緒に潜っている場合は、マジックワンドのようなトリガー棒で、カメラのオンオフとカメラのシャッターを切ることもできる。編集する際にフレームの同期がわかるようオーディオシンクブザーが自動で鳴るようになっている。
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サイズは直径22cm程度。重さはカメラ込みで2.63kg。加圧室の過熱防止する熱シンクと同等の機能をする陽極酸化された6061-T5アルミコアが使用されている。1インチのボールジョイントは、照明やマウントといったアクセサリーを接続可能
価格は5,985ドル。GoProカメラは別売で、スペアキットと専用ペリカンケースが付属する。映像のクオリティは下記動画から。リグは360ScubaH6を利用している。
(山下香欧)
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