Avidは、同社のビデオ編集ソフトウェアMedia Composerのソフトウェアv8.5を発表した。同ソフトウェアには、HDRワークフローへの対応や、FrameFlexでのZ軸回転機能の搭載、ビデオ編集・再生中のパフォーマンスの向上、インターフェース・メニューのシンプル化などが含まれる。また、これまでの2.5倍となる最大64のオーディオ・トラックを扱うことが可能になった。Media Composerの新機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■インターフェース・メニューをシンプル化:古いメニュー項目を削除し、ユーザーエクスペリエンスを高めるためにメニューを整理・シンプルにしました。一部のメニューについては、より論理的にわかりやすい位置に移動。この改良により効率性がさらに向上し、より多くの時間をクリエイティブなストーリー作成に費やすことができます。

■最大64のオーディオ・トラックをサポート:これまでの24オーディオ・トラックサポートから、その2.5倍の最大64オーディオ・トラックをサポートしたことで、より大きく、豊かなサウンドトラックを作成できます。

■HDRサポート:新バージョンのMedia Composerでは、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)ワークフローをサポート。標準ビデオよりも広いダイナミック・レンジを表示する新しいカラー・スペックを維持することができ、HDRプロジェクト取り扱うことができます。

■編集時のタイムラインのビジュアル・フィードバックを向上:シンクロックしたトラックに対し、シンクローラーが使えるようになりました。これにより、トリミングしたときの状態がわかりやすくなります。また、トリムモードやセグメントモードでセグメントをドラッグするとき、セグメントがはっきり見えたままドラッグできるよう改良しました。

■FrameFlexのZ軸回転機能:FrameFlexソース設定にて、フレームボックスをZ回転軸で回転させることが可能になりました。そのため、タイムライン内ではなく、ソースレベルで画像を90°回転させたり、リフレームすることが可能です。

■再生・編集中のレスポンスを向上:再生する全てのフレームおよびそれらのクリップに適用される全てのエフェクトが、RAMにキャッシュされるようになりました。これにより、複雑なシーケンスを複数回再生する場合も、スムーズな再生が可能でアンダーラン状態を回避できます。

■数々の強化と改善により、より迅速かつより容易に作業:

  • フルスクリーン再生モードでのパフォーマンスを向上
  • サブフレーム精度で放送波のオーディオ・ファイルをビデオ・クリップと簡単に 同期
  • ひとつまたは複数のカスタム・コラムをメニューから簡単にビンへ追加
  • ビン・コラムにフレーム番号をコピー&ペースト
  • 改善されたエフェクト・パレットで、エフェクトをより素早くかつ簡単に検索
  • プリセット・マネージャで、カスタム・プロジェクト・プリセットの名前を変更、編集、削除
  • OS X 10.11(El Capitan)およびWindows 10コンピュータでMedia Composerを使用
  • 波形分析を使い、マスター・クリップをグループ化
  • タイムコードのバーンイン部分のフレーム番号を0からではなく1から開始
  • オーディオミキサーのサイズを変更したり、表示内容を変更可能
  • インポートまたはリンク時に、複数のオーディオ・トラックのフィールド・レコーダーのメタデータを維持