© Copyright ITV plc 2017

英国の民間放送局ITVでは、犯罪サスペンスドラマ「Broadchurch(ブロードチャーチ~殺意の町~)」のファイナルシーズン(シーズン3)が放送中だ。同シーズンはKudos Film and TelevisionとImaginary Friends Picturesが制作しており、今回、カルロス・カタラン氏が撮影監督を務めたエピソードで、テレビドラマにシネマルックを持たせて撮影するという珍しい試みが行われた。これは、映画撮影の経験が豊富なカタラン氏自身が、テレビ番組制作で2:1というシネマスコープをもたせたいと提案したもの。

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「Broadchurch(ブロードチャーチ~殺意の町~)」は、2013年3月から放送開始。当時から、スクリーンに映し出される映像の美しさに好評価を持つ作品である。ITV史上最高視聴率を得た実績に、重ねて英国アカデミー賞(BAFTA)でマルチ受賞を獲得したほか、さまざまなアワードを受賞している。

カタラン氏は以前にも、同エピソードの監督ポール・アンドリュー・ウィリアムズ氏と組んで、BAFTA賞ドラマ「Murdered By My Boyfriend」で、アナモフィックレンズを試している。今回の「Broadchurch(ブロードチャーチ~殺意の町~)」での撮影では、Cooke アナモフィック/iレンズをARRIカメラに搭載し、鮮明ながら、肌のトーンに合う有機的で柔らかく繊細な色合いを持つ、コントラストな描写を作り出した。クローズアップアングルでは、役者達が今までにないテクニックで風景内に溶け込み、「Broadchurch(ブロードチャーチ~殺意の町~)」にふさわしいリッチな美しいシーンが生まれたと、ウィリアムズ監督は語っている。

Cookeのアナモフィックレンズiシリーズは現在、25mmマクロから300mmまで9モデルが揃う。そして現在1モデルのアナモフィックiズームに、9倍のズーム比(45-405mm)の新モデルが、4月に米ラスベガスで開催するNABで初公開される予定。

(ザッカメッカ)