英国のメディアセンターであるウォーターシェッドは、2017年10月から約2年にわたるプロデューサー育成プログラム「クリエイティブ・プロデューサー・インターナショナル」を実施する。協力はアーツカウンシル・イングランド、ブリティッシュ・カウンシル、西イングランド大学。

クリエイティブ・プロデューサー・インターナショナルは、様々なメディアやセクター横断のコラボレーションで生まれるアイデアやアーティストの表現を形にし、社会のさまざまな場所でアーティストの活躍の一翼を担う「クリエイティブプロデューサー」の育成を目指した国際プログラム。

現在、アートの世界ではテクノロジーを駆使した作品、セクターを超えたコラボレーションを通して生まれる作品、美術館やコンサートホールを飛び出して街の中や人々の実生活に近い場所で展開される作品、鑑賞ではなく体験、または市民と関係性を紡ぐ作品など新しい表現が生まれている。それに伴い、アーティストが必要とするサポートが多様化し、広いネットワークの構築が求められ、ニーズに対応可能なクリエイティブプロデューサーの人材が必要とされている。

同プログラムでは、世界各国から15名のクリエイティブプロデューサーを選出し、それぞれが住む国や地域において、アーティストのビジョンや作品を実現し、社会における文化の役割と価値についての理解を拡大するクリエイティブリーダーとして育成していく。

選出された15名は、2017年10月~2019年12月末までの約2年間、プログラムに参加しながら、それぞれの活動領域において実際にプロジェクトを企画し、実行する。資金として一年目に5,000英ポンドが提供され、必要に応じて2年目と3年目にも追加申請も行える。またプロジェクトパートナーやスポンサーの開拓、資金調達も実践を通して学ぶ。プログラムの内容は以下の通り。

以下、プレスリリースより引用

英国ブリストルでのレジデンスプログラム(2017年10月の頭から3週間)
ウォーターシェッドに併設されるパーベイシブ・メディア・スタジオで開催されるレジデンスプログラム。参加者の経験に合わせたワークショッププログラムが組まれ、多様なパートナーとの対話やセクターを跨ぐプロジェクト遂行のためのスキル、優れたアーティストをキュレーションするスキルを身に着けます。

2都市でのカンファレンス
2017年10月19日に英国ブリストルで、2018年10月に東京で、それぞれPlayable Cityカンファレンスの開催が決まっています。都市の未来におけるテクノロジーと創造性をテーマにした国際カンファレンスの企画運営とファシリテーションの一部をプログラムの一環で行います。

デジタルラボ
2年間のプログラム期間中、世界中で活動する参加者をオンラインでつなぎ、サポートするデジタルラボが展開されます。