パナソニック株式会社は、2026年4月19日から22日(現地時間)まで、米国ラスベガスで開催される世界最大の放送機器見本市、国際放送機器展「NAB Show 2026」に出展する。
パナソニックブース(ブース番号:C3509)では、「Experience the Complete AV Ecosystem」を全体テーマに、近年多様化が進む様々な映像制作現場へ向けたAVエコシステムを紹介する。
メインコーナーでは、"Welcome to the Arena!"と題してスポーツイベント会場をイメージしたライブエンターテインメント空間を構築。実際のユースケースを交えながら、会場演出をサポートする最新技術を確認できる。
また、動画配信やポッドキャスト番組制作など、昨今需要が拡大している配信スタジオを模したコーナーでは、リモートカメラとAI技術を組み合わせた撮影効率化ソリューションを紹介する。
Arena(アリーナ)エリア
近年、スポーツ・エンターテインメントの現場ではLEDビジョンを活用した、きらびやかな会場演出が主流となっている。しかし、高度な映像演出を行うためには多くの機材やそれらを扱う人材が必要となり、演出力を向上させるほど高コストになるという課題があったという。そこで、Arena(アリーナ)エリアでは実際にLEDビジョンに囲まれたステージを用意し、撮影から会場演出、ライブ配信にいたるまでの様々な課題と解決策を具体的に紹介。IT/IPプラットフォーム KAIROSとカメラシステムを軸にした革新的なソリューションを披露する。


Arena(アリーナ)エリアで体験できる主なソリューション
1.カメラシステム
Arena(アリーナ)エリアでは、スポーツやライブエンターテインメントの現場で求められる「映像表現のクオリティ向上」と「制作ワークフローの効率化」をテーマに、撮影から演出・配信までを支えるカメラシステムを体験できる。
4KスタジオカメラAK-UCX100では、スタジオカメラとして世界初(※1)となる内蔵オートフォーカス機能を、実際の被写体を用いたデモンストレーションを通じて紹介する。また、同カメラと組み合わせて使用するカメラコントロールユニット(CCU)AK-UCU700シリーズのファームウェアバージョンアップを2026年5月に予定(※2)。SMPTE ST 2110運用時でのハイスピード撮影に対応し、ライブ会場におけるシステムの簡素化と運用性の向上に貢献する新機能を実装予定だ。
さらに、昨年2025年に発売したAK-UCX100と同一プラットフォームの新4KマルチパーパスカメラAK-UBX100も出展。スタジオカメラと同等の機能を設置自由度の高いボックスカメラに集約した同カメラは、2026年5月にさらなる運用性向上を図るバージョンアップを予定(※2)しており、オートフォーカス機能やLow Skewモード、SDI信号の光伝送機能など、NAB 2026で世界に先駆けて試すことができる。その他にもArena(アリーナ)エリアでは、大小様々なイベント規模を想定した多彩なカメララインナップを用意。ライブエンターテインメント撮影に適したハイエンドリモートカメラAW-UE160W/K、AW-UE150AW/AKや、コンパクトなボックススタイルカメラAW-UB50、機動力の高いメモリーカード・カメラレコーダーAG-CX370、AG-CX20、そしてDC-S1M2、DC-S1RM2をはじめとするLUMIXシリーズなど、各種カメラの操作性・映像品質をハンズオンで体験できる。
※1 2025年9月2日時点、同社調べ。
※2 最新のファームウェア提供日程は製品サイトをご確認のこと。
2. Image Adjust Pro
PC/タブレットからスタジオカメラとリモートカメラの状態確認・画質調整が可能なソフトウェアプラグインImage Adjust Proを初出展。ブース内のカメラに接続し、実際の現場に即した操作体験が可能。
Image Adjust Proは、1ライセンスあたり最大20台のカメラ情報を表示・制御することができ、同一ネットワーク上に接続したタブレットからも遠隔操作が可能。VE卓に座ることなく、まるでROPのように画質調整ができ、場所に縛られない柔軟な調整と撮影準備時間の短縮を実現する。
今後もアップデートによって対応カメラの拡大や、グラフィカルGUI機能、自動色調整機能など新たな追加を予定しているという。
3. IT/IPプラットフォーム KAIROS
NAB 2026では、ライブエンターテインメントの現場で活かされる機能を紹介する。ハンズオンコーナーも用意し、実際に操作しながらその革新的な運用性を体感可能だ。
これまでのライブスイッチャーの常識を覆すIT/IPプラットフォーム KAIROSは、16:9のアスペクト比にとらわれず、条件の範囲内で解像度を自由に設定可能(※3)。様々な形状/ピクセルピッチのLEDビジョンを使った演出に柔軟に対応し、ブース内の演出にも活用される。
また、昨年2025年11月にリリースしたHDMI入出力ボードも展示。メインフレームの背面スロットに専用ボードを装着することで、外部コンバーターを使わずにHDMI入出力が可能になる。さらに、1度のフェーダー操作で複数の出力画面を同時に切り替えられる「シーンコントローラー」など、Ver. 2.0の新機能も体験できる。
加えて、メインフレーム Kairos Core 200(AT-KC200T)、Kairos Core 2000は次世代AV over IPのオープン規格「IPMX」の認証を取得(※4)。今後IP化が進むことが予想されるライブエンターテインメントの現場で映像システムの構築負荷を軽減し、効率的な映像制作ワークフローを実現する。
※3 最大解像度:9.8Mピクセル、調整可能な最低ピクセル単位:4ピクセル。
※4 IPMXのUncompressed VideoおよびPCM Digital Audioプロファイルに対応。
配信スタジオコーナー
昨今、ポッドキャストやSNSでの動画配信など、コンパクトな環境でシンプルな運用による撮影が求められているという。NAB 2026では配信スタジオを再現した空間を用意し、様々な機能をアクティベーションできるソフトウェアプラットフォームMedia Production Suiteと、リモートカメラを軸にした最新の撮影効率化ソリューションを体験できる。

配信スタジオコーナーで体験できる主なソリューション
1. Advanced Auto Framing
AI技術の活用により、リモートカメラでプロのカメラマンが操作しているようなオートフレーミングを可能にするソフトウェア「Advanced Auto Framing」を紹介。高度な人体検出とカメラ制御により、被写体が移動するシーンでも常に安定したフレーミングを維持し、人の手を介さずにクオリティの高い画づくりを実現する。
2. Video Mixer
様々なライブ配信現場で活用されている、高度なAI技術で多彩な映像合成を実現するソフトウェア「Video Mixer」を紹介。グリーンバックを用意することなく簡単に被写体を切り抜いて背景映像を合成できる「AI Keying」機能や、リアルタイムで自動モザイク処理を行う「AI Effect Filter」機能も体感できる。
3. 新・コンパクト4KリモートカメラAW-UE5(※5)
小型・超広角で、コンパクトな撮影環境に優れた機能性を提供してきた同社製AW-UE4を4K/60p対応へと進化させた新製品AW-UE5を初公開。2160/60p、2160/59.94p、2160/50pの映像フォーマットを追加し、幅広い配信環境に備えた。また、NDI HX(※6)に対応し、より柔軟なIP映像制作ワークフローを実現。さらに、複数の人物全員が画角内に収まるよう自動調整する「グループフレーミング」機能や、あらかじめ設定した場所に人物が近づくと自動で画角を切り替える「プリセットフレーミング」機能を同社製リモートカメラとして初めて搭載した。多彩な機能により、少人数オペレーションの現場で失敗の少ない理想的な画づくりを可能にする。
※5 2026年度第2四半期発売予定。発売日に関する最新情報は製品サイトを確認のこと。
※6 NDIは映像伝送・制御技術であり、Vizrt NDI ABの米国およびその他の国における登録商標。
プロオーディオコーナー
シーリングマイクWX-AM800やAVプロセッサーWR-AV800、ハンドマイク、グースネックマイクなど、様々なシーンに適したラインナップを取り揃え、実際にその音質・利便性を体験できるプロオーディオコーナーを設置。シーリングマイクと同社製リモートカメラを連携したエコシステムで、話者の位置を特定してカメラを自動で切り替える、映像と音声の組み合わせによる臨場感あふれる会議室向けソリューションを紹介する。
※本記事に記載の出展内容は、予告なく変更になる場合がある。