Blackmagic Designの発表によると、株式会社アップサイド(以下:アップサイド)がスタジオのリニューアルにあたり、Blackmagic Designの12G-SDIテクノロジーを搭載した製品を数多く導入したという。導入した製品は、DaVinci Resolve Mini Panel、DaVinci Resolve Micro Panel、Teranex Express、DeckLink 4K Extreme 12G、Smart Videohub 12G 40×40、Videohub Smart Controlなど。
アップサイドは、2012年に設立したポストプロダクションで、主にドラマや短編映画の編集およびグレーディングの映像制作を行っている。同社は、撮影部および照明部があり、撮影からポストプロダクションとしてのすべてのワークフローを行っている。年々増える4K60pの映像での納品に対応すべく、HDスタジオから昨年9月に4K60pにも対応可能なスタジオにリニューアルした。MA室が3部屋、編集室が7部屋、そしてグレーディング室が1部屋となっている。マシンルームや編集室、グレーディング室には12G-SDIを中心とした数多くのBlackmagic Design製品が導入されている。
アップサイドのポスプロ部 部長の来栖和成氏は次のようにコメントしている。
来栖氏:グレーディング室には、以前からDaVinci Resolve Advanced Panelを導入していました。今回のリニューアルにあたり、DaVinci Resolve StudioとMini Panelを各オンライン室に導入したことで、オンライン編集時にも色の微調整が行えるようになりました。そのため、グレーディング室に戻す手間が省け、時間の効率化につながりました。
グレーディング室を中心にカラーグレーディングを行っていますが、それ以外に、エフェクトをかける作業などを編集室のDaVinci Resolve Studioを使用し並行して作業を進めることもあります。一つのプロジェクトを同時進行できるので大変スムーズです。また、Micro Panelは簡単に持ち運ぶことができるので、撮影現場でも使用する場合もあります。
Blackmagic Designの12G製品を中心にマシンルームを構築したことで配線が楽になりシンプルに接続できるようになったという。グレーディング室には4KとHDのモニターがあり、両方のモニターを使用するために、Teranex Expressで4KからHDにダウンコンバートをして作業を行っている。オンライン編集室も同じ用途で使用されている。
マシンルームにはSmart Videohub 40×40が2台、HD専用機と4K専用機として導入されている。そのSmart Videohub 40×40が核となり編集室、グレーディング室に設置されたVideohub Smart Controlで入出力の切り替えを行っている。そして、編集室やマシンルームのあらゆるマシンの入出力にDeckLink 4K Extreme 12Gが多数導入されている。
来栖氏:今回マシンルールを構築するにあたって、12Gに対応している製品が多く揃っている、Blackmagic Designの製品を選ぶ以外の選択肢はありませんでした。5年前から導入しているBlackmagic Design製品が安定して運用できていたため、信頼性もありました。また、安価に購入できるだけでなくどの製品もとてもパフォーマンスが素晴らしいです。