Blackmagic Designの発表によると、ジョシュ・グローバンの「Bridges」ツアーのワークフロー全体にBlackmagic Design製品が使用されているという。これには、Blackmagic URSA Broadcastカメラ一式、Blackmagic Micro Studio Camera 4K、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kが含まれ、ライブでの大画面用コンテンツおよび独自のビデオ背景の作成に使用された。
マディソン・スクエア・ガーデンやロンドンのO2アリーナなど、アメリカおよびイギリスの主要なイベント会場で行われた同ツアーのライブプロダクションは、Vis a Vis Videoのスチュアート・マーサービデオ監督により指揮がとられた。同氏の役割は、親密さを感じさせながら、気分を高揚させるエネルギーで巨大な舞台を満たすことだった。
プロダクションは極めて大規模でした。メインステージで14人編成のオーケストラ、5名のバンドメンバー、ゲストコーラスが演奏を行なった他に、小さなプラットフォームが設けられ、ここでジョシュが静かなピアノ曲のパフォーマンスを行いました。
しかし、各コンサートのステージは実は無駄のないシンプルなものだったので、ジョシュが観客と個人的なレベルで交流できました。アリーナの観客のために、このバランスを最適にするのが最も重要だったため、ビデオコンテンツのトーンと品質は完璧である必要がありました。
14mの巨大LEDワイドスクリーンがメインステージの背景として使用され、ジョシュとバンドのライブパフォーマンスが映し出された。このUltra HD 4Kキャプチャーには、3台のURSA Broadcastおよび4台のBlackmagic Micro Studio Camera 4Kで構成されるマルチカム・セットアップが使用された。
多数の有名アーティストのツアーにURSA Broadcastを使用していたので、アリーナ会場用の美しい映像が得られると分かっていました。そういう訳で、巨大ビデオスクリーンを使用した今回のプロダクションには、URSA Broadcastは最適なチョイスでした。Canon 90:9を含む、様々な4Kレンズをカメラに取り付けたので、スクリーン上のすべてのショットは非の打ち所がありませんでした。
極めて創造性あふれる、ダイナミックなアングルのショットを得るためにカメラのリグ組みをしたんですが、色々と楽しみました。また、プロダクションのレベルもさらに高いものとなりました。例えば、1台のURSA BroadcastをBlackcam B60にマウントして、ステージ前方の端に設置しました。これにより、舞台上のジョシュと観客の間をスムーズに移動できたので、特別な瞬間を捉えることができました。
ライブコンテンツには、リアルタイム・ビデオエフェクトソフトウェアのVideoDustも使用され、Blackmagic Designの多数のキャプチャー・再生カードを中心としたワークフローを通じて、背景に様々なエフェクトを映し出した。
同氏のカスタムメイドのプロダクションデスクは、Smart Videohub 40×40ルーターを中心に、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4KおよびATEM 2 M/E Broadcast Panelを組み合わせて構築され、大型スクリーン用のミックスを作成した。
私のセットアップは、膨大な量に及ぶステージ設営の物流を考慮する必要があります。使用する会場が分かっていても、どこにビデオが設置されるか常に分かっているとは限りません。また、舞台が見える位置で作業できるか、照明や当日の天気など不確定の要素があるため、プロダクションシステムは可能な限り柔軟で安定している必要があります。そう言ったことを考慮して、会場に到着した時にどのような事態に直面してもビデオをスクリーンに映し出せるように、メインのデスクに加え、多数のTeranex AVとMini Converterを使用して、万全の体制を整えています。
今回のような、観客全員にコンサートの一部になってほしいとアーティストが希望するツアーでは、クリエイティブなビデオ制作は極めて重要な役割を果たします。ビデオはクリアで鮮明であることに加え、ステージ上のアクションを引き立たせるものである必要があります。加えて、大げさなエフェクトなどを使いすぎないことが重要です。Blackmagic Designカメラおよびプロダクション用のキットは、大規模なプロダクションでの使用にも持ちこたえられるだけでなく、クリエイティブなツールや機能がきめ細かいため、毎晩ライブパフォーマンスのエネルギーと空気に合わせて、独自のミックスを作成できました。