Blackmagic Designの発表によると、韓国のインディペンデント・レコードレーベルAreia Creationsが、Blackmagic Design Pocket Cinema Camera 4K、URSA Mini Pro、そしてBlackmagic RAWコーデックを使用して、アーティストMusky、Ferryらの最新ミュージックビデオを撮影したという。これらのビデオは、DaVinci Resolve StudioおよびDaVinci Resolve Mini Panelを使用して編集、カラーグレーディングされた。

様々な文化的背景を持つ新人タレントを発掘することで、世界的にK-POPを広げることを目的としているAreia Creationsは、鮮明な色使いのキャッチーなミュージックビデオを数多く作成し、アーティストたちの才能を紹介している。

Areia Creationsのオーナーであり、ディレクターでもあるゲオルギオス・”ジュン・アレイア”・トライフォナス氏が「Ferry ft. Ki Peum Kim – Till Midnight」のミュージックビデオの撮影にBlackmagic Design Pocket Cinema Camera 4Kを使用する決め手となったのは、そのコンパクトサイズとハイダイナミックレンジだという。軽量のセットアップで、Pocket Cinema Camera 4Kをジンバルに取り付けたため、不必要に注目を浴びることもなく、簡単に高品質の撮影が可能となったとしている。

トライフォナス氏は次のようにコメントしている。

今回のK-POPのコンセプトビデオ、「Ferry ft. Ki Peum Kim – Till Midnight」では、韓国の日常的な街の風景の中で、カップルがお互いを探すショットをすばやく撮影する必要がありました。つまり、バッテリーを充電したりオフィスに取りに戻ったりしている時間はありませんでした。

今回の撮影ではBlackmagic Design Pocket Cinema Camera 4Kをメインカメラとして使用したのですが、持ち運ぶ必要があったのは、単焦点レンズのセット、バッテリー、そしてジンバルだけでしたので、バックパックにすべて収まりました。この手軽さにより時間を節約できたので、ロケハンに時間をかけてパーフェクトなショットを撮影できました。

Pocket Cinema Camera 4Kはハイダイナミックレンジに対応しているので、韓国の昼間の街並みの美しさだけでなく、煌びやかな街の灯りに囲まれた夜の活気もキャプチャすることができました。小型のPocket Cinema Camera 4Kで、Blackmagic RAWで撮影しなければ、これほど高品質で、継続的な撮影は実現できなかったと思います。

完全なBlackmagic Designワークフローを採用したことで、ポストプロダクションにおいても劇的なメリットがあったという。トライフォナス氏がクライアントと共にK-POPのミュージックビデオ「LUA – F Crazy」の編集とグレーディングのセッションを行なっている際にこれが顕著となったという。

直感的に使用できるDaVinci Resolve Mini PanelをDaVinci Resolveと併せて使用しました。これにより、クライアントは一番好きなショットを選び、編集済みの素材で異なるグレーディングを直接比較することができました。従来、これは非常に技術的なプロセスでしたが、DaVinci Resolve Mini Panelを使用することで、迅速かつ楽しくクライアントに確認してもらうことができ、彼女の希望通りのルックに仕上げることができました。

「Musky – I’m Leaving You Now」の撮影には、2台のカメラが使用された。AカメラにはURSA Mini Pro、BカメラにはBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kが使用された。ポストプロダクションでフッテージを簡単にマッチングして、柔軟に作業できるよう、どちらのカメラもBlackmagic RAW 4Kで撮影を行った。

共通の第4世代カラーサイエンスで処理すると、どちらのカメラのフッテージも同じカメラで撮影したようなルックになりました。仮の編集とカラーグレーディングを行なった後、担当のプロデューサーをスタジオに招いて一緒に作業したのですが、一度のセッションだけで作品を仕上げることができました。DaVinci Resolve Studioは、NLEの経験がなくても簡単に操作できます。プロデューサーも簡単にベストショットを選んで編集を変更できることを楽しんでいましたね。