Blackmagic Designの発表によると、株式会社LOGIC&MAGICのCG制作事業として、東京・天王洲に開設されている大型モーションキャプチャースタジオ「TUNEDiD studio」で、Smart Videohubルーター、ATEM Television Studio Pro 4Kスイッチャー、Smart Videohubルーター、Teranex Expressコンバーターなど、数々のBlackmagic Design製品が導入されているという。
同スタジオは10人以上を同時にモーションキャプチャーでき、高品質な3DCGアニメーション制作や、モーションキャプチャーを駆使したキャラクターのバーチャルライブが可能。この大規模なモーションキャプチャースタジオにはATEM Television Studio Pro 4KスイッチャーやSmart Videohub、Teranex Express以外にも、HyperDeck Studio MiniやHyperDeck Studio 12Gなどを含む多くのBlackmagic Design製品が導入された。
同社ライブ/映像制作部の富永竜二氏は次のようにコメントしている。
富永氏:限られた予算内でこちらが想定していることができるという点でBlackmagic Designの製品が一番ハマったという感じです。他社製の機材で揃えようとするとかなりのコストがかかります。Blackmagic Designだから今回の予算でスタジオ構築ができたと言えます。また外部のスタッフが来て使うことも想定しているので、Blackmagic Design製品であれば世界中で使われていてユーザーも多いので、誰が来てもすぐ使えるだろうと思いました。
TUNEDiD studioのメインスタジオであるAスタジオには54台のモーションキャプチャーカメラが設置してあり、リアルタイムでCGキャラクターをゲームエンジンに取りこみCG合成される。CG合成後の映像は、このスタジオの映像信号のハブとなっているSmart Videohub 40×40に送られ、そこから様々な用途で使われる。
富永氏:Aスタジオは将来的なことを考え、すべて4Kに対応していますが、現状HD対応のソフトウェアで収録するため、VideohubからTeranex ExpressでHDに変換してタイムコードと同期させた後に、またSmart Videohubに戻して、PCで収録しています。
その他、Smart Videohubから4台のTeranex Mini SDI to HDMIを経由してマルチビューアに4K映像信号を表示している。マルチビューアからの4面マルチ画面の出力は、Teranex Mini HDMI to SDIを介してSmart Videohubに戻される。
富永氏:ここはモーションキャプチャーがメインなのですが、実写撮影もたまにあります。その時にTelevision Studio Pro 4KをCGのキャラクターと実写を仮合成するのに使っています。ATEMのマクロ機能を使ってビデオを制御して、3台同時にビデオ収録というようなことも行なっています。また、ここではCGキャラクターのバーチャルライブも行っているので、4K60Pでそのライブ映像をHyperDeck Studio 12Gで収録しています。将来的には映像にテロップを入れて、ここからライブ配信サービス等へのアップロードなどもできればと考えています。
同スタジオにある、もう1つのBスタジオはHD仕様となっており、Smart Videohub 20×20、HyperDeck Studio Miniが3台、Television Studio Proが導入された。グリーンバックのCGキャラクターと背景用のCGを合成するためにTelevision Studio Proを使って、HyperDeck Studio Miniで収録しているという。
同社取締役である松野美茂氏は次のようにコメントしている。
松野氏:もともとこのBスタジオでの作業は別の場所で運営していて、「TUNEDiD studio」のオープンに合わせてそれを移設させました。その当時からBlackmagic Design製品を使っていて、使い勝手が良かったのでスタジオを新設するにあたり、新しく買い直して再構築しました。
このスタジオには色々なBlackmagic Design製品を導入していますが、みんなシンプルなデザインなので使いやすい。インターフェースがわかりやすく、ちょっと触ってみれば誰でも使えるところがいいですね。