Blackmagic Designは、HyperDeck Studio Miniのv7.1ソフトウェアアップデートを発表した。HyperDeck Studio Mini v7.1は同社Webサイトより無償でダウンロード可能。
同アップデートでは、新しいH.264コーデックのサポートが追加され、インターレースHDフォーマットに対応。新しく対応したAACオーディオコーデックにより、YouTubeにファイルを直接アップロード可能となった。イーサネットを介したファイル転送速度は110MB/秒。単一ファイルへの3時間以上の長尺収録もサポートされた。
HyperDeck Studio Miniは、標準のSDカードおよび高性能UHS-IIカードのどちらにも収録可能で、収録には標準のSDカード、またはUltra HDの収録にはUHS-IIカードを使用できる。同アップデートにより、HyperDeck Studio Miniは単一ファイルに3時間以上の収録が行えるようになった。
同アップデートにより、HyperDeck Studio Miniは、H.264でSD、720p、1080pに加え、1080i HDのインターレースフォーマットに対応。これにより、何千時間にも及ぶビデオの収録やアーカイブを行う上で、さらにコストを削減可能だという。H.264ファイルはAACオーディオをサポートしているため、収録したファイルを直接YouTubeにアップロード可能。HyperDeck Studio Miniは、ProRes 422 HQ、ProRes 422、ProRes 422 LT、ProRes Proxyに加え、DNxフォーマットにも対応。
SDIおよびHDMI接続はマルチレートであるため、SD、HD、Ultra HDテレビフォーマットを扱える。SDフォーマットはNTSCとPAL、720p HDフォーマットは720p50および59.94p、1080 HDインターレースフォーマットは1080i50、59.94、60をサポートしており、同アップデートでH.264ファイルでインターレースにも対応。1080p HDフォーマットは1080p23.98、24、25、29.97、30、50、59.94、60pを含む。1080PsFにも対応している。Ultra HDは、6G-SDI経由で2160p30pまでのフォーマットをサポート。
また、最大110メガバイト/秒の転送が可能となり、ビデオファイルをSDカードが扱うのと同じ速度でコピー可能。リモートでメディアファイルをアップロードするにはFTPプロトコルまたは一般的なFTPクライアントソフトウェアを使用。また、テキストベースのプロトコルでHyperDeckをリモートコントロールすることも可能。簡単に使用できるシンプルなTelnetで、コントロールコマンドをテストできる。
HyperDeck Studio MiniはH.264で収録する場合、HyperDeck Studio Miniから直接YouTube、Facebook、Vimeo、Twitterなどの配信サービスにファイルをアップロード可能。編集にDaVinci Resolve、Final Cut Pro X、Adobe Premiere Pro、Avid Media Composerなどの編集ソフトウェアを使用する場合は、収録したファイルのトランスコードやその他の変換を行わずに編集やカラーコレクションを開始できる。
Blackmagic Design CEOグラント・ペティは次のようにコメントしている。
このソフトウェアアップデートは、HyperDeck Studio Miniにとって非常に重大です。完全に新しい製品を発表するのと同じレベルの機能が追加されますが、ソフトウェアアップデートなので無償です!新しいH.264コーデック、AACオーディオコーデック、長尺収録機能の追加に加え、ビデオ品質が向上したため、今回のアップデートを気に入っていただけると思います。