ディストームは、VizrtグループNewTek社製品であるLightWave 3Dの最新バージョン「LightWave 2020日本語版」を発売した。希望小売価格は以下の通り。

新規購入:

  • 新規:税別148,000円
  • 新規+3rdPWR バンドル:税別208,000円
  • アップグレード/リリース記念(LW2019ユーザー):

    • アップグレード:税別50,800円
    • アップグレード+3rdPWR バンドル:税別110,800円
    • アップグレード/リリース記念(LW2018以下ユーザー):

      • アップグレード:税別58,800円
      • アップグレード+3rdPWR バンドル:税別118,800円
      • ※LightWave 2020日本語版アップグレード/通常版/リリース記念は2020年4月30日(木)から2020年6月16日(火)まで

メジャーアップグレードを実現した 「LightWave2020日本語版」は、ブルートフォースやイラディアンスキャッシュをサポートする新たな2つのラジオシティエンジンの実装、リアルなヘアーを実現するシェーダーの追加、HoudiniパーティクルをLightWave上のシンプルなインターフェイス上で再現するためのPartioパーティクルのサポート、トーンマッピングや環境ライトの実装などが特徴。

さらに、セルインテグレーターの拡張、Surface IDの任意設定、Diffuse Shadingバッファ出力の再サポートなど、国内クリエイターからの様々な要望に応えた機能も数多く搭載する。

パワフルになったレンダリングエンジンとシェーダー

LightWave 2020では、レンダリングエンジンの改良、およびいくつかの新しいシェーダーを追加するという。

●2つの新しい大域照明レンダリングエンジン

LightWaveレンダリングエンジンは、大域照明(グローバルイルミネーション)を再設計し、アーティストに2つのラジオシティエンジンを提供する。1つはブルートフォース(Brute Force:非バイアス型ラジオシティエンジン)、もう1つがイラディアンスキャッシュ(IrradianceCache:補間型ラジオシティエンジン)。これら新たなレンダリングエンジンは個別に、または連携して使用することで、より高品質、かつより細やかなコントロールで、求める現実世界のレンダリング結果を得られるようになるという。

●SSSの改良

より優れたサブサーフェイススキャッタリング(SSS)のアルゴリズムを採用したことにより、レンダリングにより高速、かつ高品質なSSSを提供するようになったという。

●ファイバーFXにおける2つの新規シェーダー

LightWave 2020では新たにフィジカルベースレンダラーを活用することで、よりリアルなヘアーを実現する2つのヘアーシェーダーを搭載。1つはPrincipled Hair(プリンシプルヘアー)マテリアル。このマテリアルはPrincipled BSDF(プリンシプルBSDF)設定をベースに、色/キューティクル/粗さ/放射状の粗さ/屈折インデックスの5つの入力だけを実装したシンプルなインターフェイスで、良好な結果をもたらすという。もう1つは、AFC Hair(AFCヘアー)マテリアル。このマテリアルはスペキュラの設定が2つのセクションに分かれるという。

●新たなライトシステムの改良

LightWave 2020の環境ライト(Environment Light)は、環境(Environment)と直接連動するようになり、背景(Backdrop)の直接サンプリングを追加する。環境ライト(Environment Light)はレイアウトのデフォルトシーンの一部として提供されるようになり、環境(Environment)システムの合理化をもたらすという。

そのほかのLightWave 2020の新機能と改善点は以下の通り。

LightWave 2020新機能と改善点

  • OpenVDBに新しい制作ツールセットが追加
  • モーションシステムの再設計
  • ローカルアクションセンター
  • トーンマッピング
  • FBX互換性
  • インスタンス
  • OpenGL描画の更なる改善
  • モバイルデバイス上でのレンダリング監視アプリ
  • 国内のクリエイターからの要望による機能と改善点