Blackmagic Designの発表によると、ジョージ・フォアマン3世のボクシング・フィットネスブランドであるEverybodyFightsが、自宅でボクシングエクササイズを経験できるビデオをATEM Mini ProライブプロダクションスイッチャーBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを使用して配信したという。

同イベントは、ライブ配信のチャリティ・バーチャルイベントで発表され、EverybodyFightsの会員が自宅でもアクティブなライフスタイルを継続し、引き続きフィットネス・コミュニティの人々と繋がっていられるようにすることを目的として制作された。

EverybodyFightsは、フォアマンが特許を有するフィットネスクラスとプログラムであり、本物のボクサーの自主トレに基づいて作られている。EverybodyFightsは、12ヶ所の施設、オンライン、EverybodyFights LIVE(ebf.live)で構成されており、ジム、アプリ、自宅で使用できる完全なフィットネスプログラムを提供している。EverybodyFightsのバーチャルイベントの新しいシリーズは、ボクシングトレーニングに特化しており、チャリティ団体、レストラン、音楽パフォーマンスなどと提携している。

長年の友人であり、映像作家のロブ・マルーフ氏とGauntlet Filmsのプロデューサーと撮影監督の協力のもと、EverybodyFightsはライブ配信をマサチューセッツ州ボストンの施設で撮影した。マルーフ氏は、ATEM Mini ProにHDMIで接続した3台のBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを使用して、インストラクターのエクササイズを撮影した。コンテンツは、USB-Cを介してマルーフ氏のMac Miniにフィードされ、そこからEverybodyFights LIVEで配信された。

マルーフ氏:ATEM Mini Proはプロダクションにおける重要要素です。小型ですが、極めてパワフルで、贅沢なマルチカム制作を行うことができます。Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kと一緒に使用すると、各カメラをシームレスに操作でき、全体的に視覚面で一貫性を保てます。各イベントの終了後、ATEM Software Controlで「復元」を押すだけで、メディアプレーヤーと、アイリスやシャッターなどのカメラの設定がすべて以前に設定した状態に戻るのも気に入っています。

エクササイズを行うインストラクターのワイヤレスヘッドセットのオーディオは、ATEM Mini Proのマイク入力の1つに送信され、遅延なしのリアルタイムオーディオがキャプチャーされた。また、同氏は内蔵のFairlightオーディオミキサーを使用して、各入力でEQとダイナミクスを調整した。ATEM Mini Proの内蔵DVEでピクチャー・イン・ピクチャーを挿入し、カウントダウンタイマーや、次のエクササイズのグラフィックを表示した。カスタムグラフィックはATEM Mini Proのメディアプレーヤーに読み込まれ、ダウンストリームキーヤー使用してオーバーレイされた。これら全ては、ATEM Software Controlから操作された。

ラップトップでATEM Software Controlをすることで、一ヶ所からすべてをコントロールできるので本当に助かりました。加えて、パネルのビデオ出力ボタンでは、各出力を簡単に切り替え、マルチビューをチェックできるので大変気に入っています。また、マルチビューは問題が生じた際のトラブルシューティングに使用できるので本当に助かっています。

配信をダイナミックで動きがあるものにするために、1台目のBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kをワイドショット用に三脚に取り付けてインストラクターの前に設置し、もう少し近づいたショット用に2台目をサイドに、3台目を床に設置して下から見上げるショットを撮影した。

インストラクターが行なっているエクササイズを可能な限りインタラクティブにしようと努めました。エクササイズは一定の長さ同じ場所で行われるので、動きがないかのように感じる映像にはしたくありませんでした。また、自宅でビデオを見ながら運動している視聴者のために、インストラクターの動きの詳細をすべて捉えることは極めて重要でした。

これには、1台目のBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kをワイドショット、2台目をインストラクターの手や足にクローズアップしたショットを撮影するために使用し、3台目をインストラクターのラップトップの横の地面に置き、配信中にライブチャットで参加者と交流する様子を捉えました。

最新のカメラソフトウェアのアップデートにより、同カメラはスタジオカメラとして使用可能となったため、同氏はATEM Mini Proを使用してパラメーター、レンズ、タリーライトなどをコントロールしたという。

エクササイズの合間に撮影の指示を与えるための休憩は無かったので、タリーライトを使用して、インストラクターにオンエア中のカメラを知らせました。私一人で撮影を行なったため、カメラが小型で、取り扱いとセットアップが簡単なことは極めて重要でした。使い方がシンプルで、メニューも非常にユーザーフレンドリーなので、セットに他のスタッフを必要とすることなく、すぐに撮影に集中して取り掛かれ、スムーズに作業を進められました。

今回のイベントでBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kを使用することで、視聴者に対して最高のビデオを配信できました。特に、カメラをATEM Mini Proと使用することでその威力が発揮されると思います。ATEM Mini Proは、大型スイッチャーと同様のレベルで機能するにも関わらず、低価格で、扱いやすいのが素晴らしいですね。

ボストンからの配信の成功を受けて、自宅で過ごすことを余儀なくされている人々の健康を保ち、他の人々との繋がりを感じられるように、EverybodyFightsは同様のバーチャルイベントを他の施設から実施予定だ。