Avidは、関西テレビ放送にリモートワークに対応した最新のメディア&ワークフロー・マネジメントと編集システムを導入したことを発表した。
今回の導入は、編集室の「Media Composer」を社内外からリモートアクセスして編集することができるクラウド編集ソリューション「Media Composer | Cloud VM」と、編集過程のリモートプレビューと編集に対応するWebベースアプリケーション「MediaCentral | Cloud UX」の両ソリューションが採用された国内初事案となり、すでに2020年10月より運用している。
実際の運用方法としては、Avidのメディア・エンターテイメント向けプラットフォーム「MediaCentral」をベースに、スタジオ収録から、オンライン・オフライン編集、音響効果・MAまでのワークフローおよびメディア管理を「MediaCentral Production Management」でEnd-to-Endで行い、編集アトリエから制作、スポーツ、MA室までの各システムは共有ストレージ「Avid NEXIS」とその専用ファイルシステムでネットワーク接続され、「Media Composer」および「Pro Tools」をドラマ・バラエティ・スポーツなどの番組制作で利用している。
リモートソリューションは、MediaCentralプラットフォームのアライアンスパートナーであるTeradici社の画面転送プロトコルPCoIPテクノロジーを統合し、編集中に変更のあるピクセルのみを圧縮、暗号化して効率的に転送することで、最新の仮想デスクトップ編集ソリューションを実現している。
また、リモートアクセスのための仲介サーバーと管理サーバーをオンプレミスとパブリッククラウド(SaaS)のハイブリッド環境で構築し、複数のユーザーが同時にWindowsやMacから、多対多のアクセスを行うことが可能。なお、VMware社の仮想化技術を採用したリモート環境の構築やシステム設計およびネットワーク構築は、Avidの代理店であるフォトロン株式会社によって実現した。主な導入機器は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- メディア&ワークフロープラットフォーム「MediaCentral」
Avidが開発・提供するメディア・エンターテイメントに特化したオープンなプラットフォーム。 - Webインターフェース「MediaCentra l Cloud UX」
メディアの管理・編集・配信までEnd-to-Endで行え、段階的にシステムやアプリを柔軟に拡張できるWebベースの先進のアプリケーション。ラップトップやモバイル環境にも対応。 - メディア&ワークフロー・マネジメント「MediaCentral | Production Management」
時差編集・バックグラウンド転送などワークフローの効率化やメディアの使用状況やバージョンの管理を含めたアセット管理に対応。 - 共有ストレージ「Avid NEXIS」
- ノンリニア編集「Media Composer」・「Artist DNxIQ」・「DNxIV」
- リモート編集「Media Composer Cloud VM」
- メディアインジェスター「Avid JNEWS」
- MA&音響効果「Pro Tools」・「Pro Tools | MTRX」・「Avid S6」