ARRIは、最新のイノベーション「ARRI LightNet」を発売した。ARRI LightNetは、ARRIのソリューショングループが開発した新しい独⾃のソフトウェアプラットフォーム。どこからでも放送スタジオの照明ネットワークが⼀⽬でモニタリングでき、スマートで合理的なエラーチェックおよび管理が可能だとしている。
ARRI LightNetは、照明器具、コンソール、ネットワークスイッチ、スプリッター、ノードといった放送スタジオ照明ネットワークなど全てのデバイスをモニタリングし、⼀つのインターフェース上にすべての関連情報をリアルタイムで表⽰。これによりユーザーや技術者は、さまざまなネットワークにアクセス・管理しながら円滑に共同作業ができるという。
さまざまなメーカーのハードウェアに対応し、照明プロトコルが確⽴されており、新しいビルドを設定するのと同じくらい簡単に、既存の施設や照明エコシステムに設置可能。集中型・分散型サーバーインフラストラクチャは、フロントエンドとバックエンドが分かれている。システムの中央バックエンドは冗⻑性に、仮想サーバーなど、どこでも配置可能でネットワークに接続可能。同時に、フロントエンドには、タブレットやノートPCなど、すぐに利⽤できるさまざまな標準ツールからアクセスできるとしている。
新しく追加されたフロントエンド機能には、明確かつ正確な全ステータスのモニタリングデータの概要を表⽰したグラフィカルインターフェイスに加え、障害や不具合をスピーディーに検出し、簡単に調整・修正できる機能を搭載。さらにインターフェースでは、デバイスのIPやDMXアドレス、各アドレスの設定など、⽇々の操作に必要なさまざまな情報を確認でき、さまざまなニーズに対応できるようデバイスを部屋ごとにグループ化することができるという。
ARRI LightNetはあらゆる環境に幅広く対応。ユーザーインターフェースは、VPNを通してスタジオや副調整室内、または撮影現場からさらに離れたスタジオ施設内外にあるタブレットやデスクトップなど上記で触れたさまざまなクライアントデバイスと同時に動作が可能。デバイスのローカルアクセスとリモートアクセスの両⽅を実現し、常に時間に追われ、さまざまな技術が必要とされる忙しいスタジオ環境で働く技術者の効率アップをサポートするとしている。
収集されたすべての照明ネットワークデータを渡す役⽬をする外部連携API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を通してZabbixやPrometheus外部の中央モニタリングシステムと統合可能なため、複数のシステムとシームレスに連携でき、効率的な作業が可能になるとしている。