Maxonは、同社のCinema 4D、RedShift、Red Giant Completeをセットにした「Maxon One」製品のほぼすべてのアプリケーションに対するアップデートを発表した。Cinema 4D R25とTrapcode Suite 17には重要な新機能が追加され、VFX Suite 2には先日買収したマズルフレアジェネレータであるBangの追加、Redshift RTの導入、そして複数の製品に必須の互換性に関するアップデートが行われている。
Maxon Oneのサブスクリプションユーザーは、Maxon Appからすべての製品アップデートをすぐにダウンロード可能。また、Cinema 4D、Red Giant Complete、Universe、Redshiftのサブスクリプションユーザーは、それぞれの製品をアップグレードにすぐにアクセスできる。Maxon Oneは、Maxon Appから14日間試用することができ、Maxon製品の新機能を体験可能だ。
Cinema 4D Release 25
新しいスキン、ユーザーインターフェイスの強化、ワークフローを最適化するための広範なプリセットシステムにより、直感的な3Dアプリケーションのインターフェイスを改善。新しいスプライン・インポート機能では、Illustrator、PDF、SVGのベクターアートワークを3Dシーンで簡単に使用できるという。
Trapcode 17
FormシステムをParticularに組み込むことで、ParticularとFormを同じ3D空間で扱えるように改善。このリリースでは、捕食と被食の接触判定やチーム分けの追加などフロッキングシミュレーションの更新や、Designerでのシステム管理機能の改善を実現。また、Trapcodeのすべてのツールがアドビのマルチフレームレンダリングをサポートしているという。
VFX 2とBang!
Bangプラグインは、完全にプロシージャルな3Dマズルフレアジェネレータで、映像にマズルフラッシュを簡単に追加可能。位置、形状、色、減衰、持続時間など、マズルフレアのルックを完璧にそしてクリエイティブにコントロールが可能。最近の機能強化として、よりリアルなグロー、ヒートブラー、エイジコントロールを改良。VFX 2では、AppleのMetal Graphics APIとPrimatte Keyerとの互換性が追加されており、対応するシステムで最適なパフォーマンスが得られるという。
Magic Bullet 15
Apple Silicon搭載のMacとの互換性と最適化を図り、Adobe After Effectsのマルチフレームレンダリング(MFR)に対応。また、Cosmo、Mojo、Film、Renoiserは、AppleのMetal Graphics APIを利用して、Macでの最適なGPUパフォーマンスを実現。
また、Magic Bullet 15およびUniverse 5の両方で、Adobe After Effectsのマルチフレームレンダリング(MFR)に対応したという。
Redshift RT(パブリックベータ)
同じDCCツール内でシーンを効率的に共存しながら、ほぼリアルタイムのレンダリングパフォーマンスを提供する新しいレンダリングモード。プロジェクトの制作途中や標準のRedshiftほどの忠実度を必要としないプロジェクトの最終レンダリングに最適としている。